2025.12.13

ゆるむ

シマエナガに出会うには?場所や鳴き声、上級編まで 北海道の野生動物を撮影して約40年のカメラマンが解説

シマエナガと出会うコツ②「目」よりも「耳」で探す

撮影:masashi.o_photo さん

シマエナガの体重は、わずか8グラムほどしかありません。

スズメの平均体重が24グラムと言われますので、重さは3分の1しかなく、大きさもスズメと比べるとググッと小型。

「日本で2番目に小さな鳥」とも言われるほど(1番目は、キクイタダキという鳥で、体重は5.5グラムほど)。

感覚的には、お寿司1つ分くらいのカラダに、それと同じくらいの長さのシッポがついている感じ…そんなのが大きな木の上のほうにいても、なかなか見つけられませんね。

ですから、ほとんどのシマエナガウォッチャーたちは、シマエナガの居場所を「耳」で探しています。

シマエナガの鳴き声は、ほかのどの鳥よりも高音で「チーチーチー」と聞こえます。
そしてその後に、やや低い声で「ジュル、ジュル」など…。

いずれもかなり特徴的で、ほかの鳥とはまったく違うので、鳴き声をYouTube などで覚えておくことで、出会える確率はグンと上昇します。

木の枝などに隠れて姿が見えないとか、ちょっと離れていて「目」では確認できない場合でも、シマエナガの声はかなり遠くまで響くので、「耳」で、その存在がわかります。

本州からシマエナガに会いに来られたと思われる方が、「シマエナガに会いたいねー」なんて話をしているすぐそばの木で、シマエナガが「チーチーチー」とさえずっているなんて、笑い話のような出来事は、実はとても良くあることなのです。

まず「耳」で探して、聞こえた鳴き声から、方向や距離を見定めて、そして初めて「目」を使って確認する、といった感じです。

シマエナガは1羽だけでいることはほとんどなく、5〜10羽ほどの小さな群れや、時には20羽を超える、大きな群れで動いています。

1羽を見つけることができたら、その近くの枝にも仲間がいないか、見渡してみてください。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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