「大雪への備えを！」札幌も20センチ近い雪が降りそう　北海道の天気予報＆気象予報士解説／2025年12月10日更新

北海道のあす11日(木)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃（こだま・あきら）気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。

【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気

大雪への備えを！

きょう10日（水）の札幌は晴れました。
全道的にも穏やかでしたが、あす11日（木）にかけて低気圧の影響で、各地で雪が降ります。

予想降雪量。左は今夜6時からあす朝6時まで、右はあす日中、午前6時から午後6時までです。今夜は積丹半島から暑寒別岳周辺、幌加内町など上川北部で20センチ前後、あす日中は東部でも広く5センチ前後の雪が降り、留萌や後志、大雪山から日高山脈周辺で20センチ前後です。

あす夕方までのトータルで見ると、上川北部や留萌など道北や後志で40センチ近い大雪に、札幌もあすの日中以降20センチ近い雪が降りそうです。

交通障害や着雪による停電にも注意してください。

日頃からの備えを教えてくれる「みをまもる君」です。

あす11日（木）だけでなく、金曜日にかけてと、日曜から月曜も荒れた天気になりそうです。家の中での災害対策はもちろんですが、車にも除雪用のスコップや雪にはまって動けなくなった時のためのスノーヘルパーやけん引ロープ、暖をとれる毛布や防寒着。そして、簡易トイレは立ち往生したときだけでなく、避難所や断水したときは家でも使えるので役立ちます。

しっかり対策をしましょう。

11日（木）の天気と気温

背景は10日午後5時ごろの函館情報カメラ

函館で行われているクリスマスファンタジー。ツリーがくっきり見えています。
きょう10日（水）は晴れましたが、あす11日（木）の函館は朝から傘が必要です。午後は急速に気温が下がるため、服装選びにも気を付けて下さい。

あす11日（木）の天気と気温です。
全道的に雪や雨が降り、風も強まるでしょう。大雪や吹雪、なだれにも注意して下さい。最高気温は稚内で－4度と厳しい寒さ。その他も夜は急速に寒くなるでしょう。

背景は10日午後5時ごろの旭川情報カメラ

旭川です。穏やかですが、路面は真っ白です。ツルツル路面に注意して下さい。

では、あす11日（木）の時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌は昼頃から一気に積雪が増え、小樽や倶知安は大雪になるでしょう。千歳も昼頃は雪が強まります。函館や浦河は雨の降る時間があるでしょう。

道北・空知です。
断続的に雪が降り、強い雪で見通しが悪くなりそうです。朝だけでなく日中も何度か雪かきが必要でしょう。夜は海岸部が雪の中心で、ふぶくおそれがあります。

道東・オホーツク海側です。
道北の枝幸は雪が降り、その他も昼頃から雪や雨が降ります。傘がさしにくくなるほどの風も吹くでしょう。路面状況の変化にも注意して下さい。