2021.11.12

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子どもを撮るときの「NGワード」とは?プロに聞いた、スマホでも活かせる5つのコツ

ふとした瞬間の、子どものいきいきした表情を、写真に収めるには?スマホでも活かせる5つのコツを、札幌で活躍するプロのベビー・キッズのカメラマン・市川太将(いちかわ・たかまさ)さんに聞きました!

①子ども目線で撮る

かわいい!と思った瞬間にシャッターを押すと…いつも親の目の高さ、上から子どもを見た写真になっていませんか?

市川さんが子どもを撮るときは、基本はかがんでいます。子どもが市川さんに向かって走ってくると、かがんだまま後ろ向きに走る場面も…。子どもの目線に合わせて撮っているのです。

見比べてみると…

左の上から撮った写真は表情がよく見えず、背景が地面になっています。一方、右の子ども目線で撮った写真は、顔がはっきりと見え、背景の奥行も広がっています。

天気がいい日は、空が入るように、地面に寝そべって下から見上げるように撮るのもいいそう。

「ここでこういう写真を撮りたい、と事前に考えはするけれど、子どもは来てほしい場所に来てくれない。そしたら切り替えて、こっちが子どもに合わせて動くほうが、子どもにも無理なく撮影できる」と話す市川さん。体に紅葉がついたり、息を切らしたりしながらも、子どもと一緒に笑顔で動き回ります。

②「こっち向いて」とは言わない

子どもを撮るとき、言わないほうがいい言葉は…「こっち向いて」。表情が固くなったり、「言われるとやりたくない」子は逆に向いてくれなくなったりするといいます。
そのため、カメラ目線の写真が撮りたいときも、市川さんは「こっち向いて」とは言わずに、自然に話しかけるそう。たとえば子どもが紅葉を拾ったときは「何持ってるの?」、木の陰に隠れたときは「あれ~いないな~?どこ行ったのかな~?」。すると、ふとした瞬間にこちらを向いた、自然な表情を捉えられます。

市川さんは「無理に笑わせなくてもいい。写真では泣き顔だったとしても、大きくなって見返したときに、そのときの思い出が鮮明によみがえって、笑顔になれる写真になると思う。自然体がいい」と話します。

③子どもを中心に置かない

「子どもを中心に置かない」ことも、思い出に残る写真にするテクニック。子どもを左右・上下どちらかに寄せて、風景を画面いっぱいに取り込むことで、「どこでどんなときに撮った写真なのか」、思い出せる写真になります。

たとえば、こちらの二人が遊んでいる写真。

左のように子どもを上に寄せて地面を写せば、紅葉のじゅうたんを楽しむような一枚に。反対に右のように子どもを下に寄せて上に空間を開くと、背の高い木々の中で遊ぶ小さな二人がほほえましく写ります。

カメラを向いていないときもシャッターチャンス。お母さんのほうを不安げに見ている横顔も、足元に広がる紅葉に夢中な後ろ姿も、風景を広く取り込むと、雰囲気のある写真になります。

④光の方向を意識する

子どもに合わせて動きながらも、撮るのは正面からでも横からでも後ろからでもOK。気にするべきなのは「光の方向」だといいます。

左の写真は顔が暗く、表情が見づらくなってしまっています。反対に子どもの真正面から光がさすように撮っても、まぶしそうな顔になったり、顔が平面的に映ってしまうそう。

逆光を活かすテクニックもありますが、初心者がスマホで撮るときにおすすめなのは、子どもの「ななめ後ろ」から光が差し込むように撮ること。右の写真の用に、顔が暗くはなりませんが、立体感は出て、柔らかい雰囲気になります。

⑤子どもに近づきすぎない

地面の紅葉を目立たせたいときなど、上から撮ることもあるかもしれません。そのとき気を付けてほしいのが、スマホと子どもの距離です。

スマホのレンズでは、上から近づきすぎると、子どもの頭がとても大きく映り、「頭でっかち」な印象になります。1~2歳のころは、それもかわいいかもしれませんが、日々成長する子どものそのままの姿を残したいなら、少し距離をとって撮るのがおすすめです。

日常の子どもの「そのままの姿」を写真に残すコツ、ぜひ試してみてくださいね。

市川さんが勤めるスタジオHE0Mでは、誕生日、入学式などのほか、生まれたばかりの赤ちゃんや生後100日記念の撮影も受け付けています。札幌のスタジオやデパートの子ども服売り場で撮影してもらえるので、詳細は下記のメールなどでお問い合わせください。

***
スタジオHE0M・市川太将(いちかわ・たかまさ)
TEL:011-522-5533
Mail:info.heom@gmail.com
Instagram: heom_studio
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市川さんによる「子どもを撮るコツ」をご紹介した「SitakkeTV」の動画は、こちらの記事からご覧いただけます。
SitakkeTV#13・子どもを撮るコツ

文:Sitakke編集部 IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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