2025.12.28
深める海のまち・小樽でなぜ人気になったのでしょうか?
誕生の歴史を振り返ると…

阿部 哲也さん:「僕の祖父母が淡路島の出身でして、そちらから小樽に出てきて一番最初にお好み焼き屋さんからスタートしたんですよね」

淡路島出身の祖父・栗嶌 寅男さん。
海軍時代、小樽に訪れたことをきっかけに、退役後、小樽への移住を決意しました。

阿部 哲也さん:「うちの祖父はもう好奇心旺盛な人で、小樽に来たときに『このマチは可能性を秘めている』っていうので思い切って小樽に来たのがきっかけでお店が始まったんですよね」

故郷・淡路島の「なると海峡」にちなんで開店したお好み焼き店「なると」。
鉄板料理として鶏肉も提供するなか、苦労したのが保存方法でした。

阿部 哲也さん:「どうしても鶏肉って足がはやいっていいますか。悪くなるのがはやいので、在庫をはけるために、半羽まるごと蒸し焼きにしてみたんですよね、鉄板で。それを常連さんに出したらそれがおいしくて」
蒸し焼きは大好評!しかし…
阿部 哲也さん:「蒸し焼きにすると30分くらいかかるんですよ。時間短縮のためにうちの祖父が普通の天ぷら鍋で丸ごと揚げたんですよね。それがもういまの形のきっかけです」

高温の油で揚げると約10分で完成!
こうして大人気メニューが誕生しました!
創業者であり祖父の寅男さんと過ごした幼少期について、こう振り返ります。
阿部 哲也さん:「贅沢な話ですけど、いつでも食べられたっていう感覚があったので子どものころは、食べるか?って言われてもいや別にって。そんなに『おおっ!』とはならなかったですね」

阿部 哲也さん:「大人になって改めていま食べると売れる理由がわかるというか『こんなおいしいものだったんだな』って改めて感じます」

番組スタッフ:「何年前から通っている?」
小樽市民:「40年くらい前」

小樽市民:「小さいころから食べている。だから何十年も前から。周期的に食べたくなる」

番組スタッフ:「初めて半身揚げを食べたときを覚えている?」
常連客:「絶品だと思いました」
番組スタッフ:「何回食べても飽きない?」
常連客:「飽きないです。もちろん。天下一品でしょうね。日本一なんちゃいます?」

阿部 哲也さん:「先代が残してくれた味を受け継いで、それを変わらず守っているっていうのが一番の理由。それとやっぱりお客様を大事にするっていうスタンスは変わらずやっているので。我が家ではないですけど、『小樽に帰ってきたらまずなると』って思っていただければそれが一番です」
住所:北海道小樽市稲穂3-16
電話:0134-32-3280
営業:午前11時~午後9時
※掲載の内容は番組放送時(2025年11月24日)の情報に基づきます。
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