2025.12.01

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ドラマから生まれたドラマ…北海道の牧場で競走馬の余生に4時間で1500万円の支援が

驚きの支援額

そこでグッズ販売などをサポートしていた商工会の職員で、観光協会の仕事も兼務する阪井 美衣奈さんがクラウドファンディングを提案しました。

「衝撃的ではありました。『助けないと』となってしまうぐらいの荒れようですよね」

チラシやSNSでの呼びかけもあり、開始わずか4時間で、最初の目標金額の1500万円に到達。11月10日の時点で、支援金は6800万円を超えました。

ノーザンレイクの川越靖幸さんは「驚きましたね。驚きです。短時間でわっと。こんなに応援されているかと思うと恐縮しちゃう」と驚きを隠せません。

新しい厩舎は、夏場でも馬が快適に過ごせるよう、天井を高くして熱がこもらないようにするなど馬の体調管理を第一に考えた施設を計画しています。

佐々木さんは「これから私たちも年をとっていく一方なので、これから新しい人がこういう牧場やりたいっていう人にいろんな選択肢があってもいいと思う。そのなかの成功事例の一つにでもなればいい」と話します。

馬の一生を考えたサポート

この新厩舎は、仮にクラウドファンディングで資金が集まらなかったとしても、建てなければいけない状況だったため、すでに工事が始まっていて、2026年の春頃に完成する予定だということです。

HBCテレビ「今日ドキッ」のスタジオでは、ゲストコメンテーターの鈴井貴之さんが「多くの方たちの善意によって、こういう形で新しい厩舎ができるのはよかった」と話す一方でこう指摘しました。

「馬の一生は30年以上あるわけですから、馬主さんが競走馬の時代だけでなく、それを終えた後も含めてしっかりと考えて、本来はサポートしてもらいたいですね」

「こういうクラウドファンディングで、助けられるのは結果的にはいいことだが、それ以前の問題を明確にしてほしいと思います」

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

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