2025.11.02
暮らす
10月の北海道は一気に秋が深まりました。冬の足音も聞こえ始めています。
ただ、この冬の便りは最近、遅れています。
旭岳の初冠雪は、平年だと9月25日。しかし、2021年からは5年連続で10月にずれ込んでいます。ことしは10月9日でした。
雪の降り始めが変わってきているように、北海道ならではの冬の風物詩「流氷」も、すでに温暖化の影響を受けているのをご存じでしょうか?
HBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥が「地球温暖化と北海道」をテーマに、北海道では何が起こっているのか?これから何が起こるのか?連載企画でお届けします。
より影響が身近な暮らしに迫ってきた今、何ができるのか…一緒に考えてみませんか?
今回はいよいよ最終回。オホーツクの流氷にスポットを当てていきます。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
特別企画:地球温暖化と北海道の話~「日本の気候変動2025」を紐解く~ 第5回
気象台がある網走では毎年、流氷がいつ陸から見えて接岸するのかを観測しています。
平年では1月下旬に流氷が見え始めますが、昨シーズンは冬型の気圧配置が長続きせず、流氷を動かす季節風が弱まったことで、陸から初めて流氷が見えた「流氷初日」は2月15日と、観測史上最も遅い記録となりました。
当然、一つのシーズンだけを切り取って、温暖化の影響と結びつけることはできませんが、長期的に見ると流氷の面積は確実に減ってきていることがわかっています。
今回は文部科学省と気象庁が発表した「日本の気候変動2025」をもとに、北海道にやってくる「流氷」に注目し、今後、どのような変化が予想され、私たちの生活にどんな影響を与えるのかを一緒に見ていきましょう。
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