2021.11.06
SitakkeTV子どもだけでなく、大人も楽しめる「絵本」の世界。Sitakkeで人気の連載「今月の絵本通信」を担当する堰八紗也佳(せきはち・さやか)アナウンサーが、札幌の絵本専門店をご紹介します。大人も「芸術」として目で楽しめる絵本とは?
店主の青田さんは、どんな絵本をさがしているか、どんな人に贈りたいか、希望を丁寧に聞いて、おすすめの本を教えてくれます。子どもの年齢に合わせて選ぶこともあれば、「失恋した人に贈りたい」というリクエストにも応えたことも!絵本を受け取った人は、新しい恋人ができたんだそう…。
今回は、「大人の心に沁みる絵本」を3冊、選んでくれました。
仲間の野ねずみたちが、冬に備えて食べ物を貯えているのに、フレデリックだけは何もせずに、ぼんやりとしています。でも長い冬…フレデリックが仲間を救う場面が訪れます。
「働き者」のねずみたちの中では「変わり者」のフレデリック。青田さんは、人間社会に通じるところがあると話します。「詩人や絵本作家のように、一見『必要不可欠ではない』ように見える職業の人たちが、本当に困ったとき、心を救ってくれることがありますよね。変わっているところは、その人の魅力でもある。谷川俊太郎さんの訳が素晴らしくて、優しい言葉で表現されています」
子どもが産まれる前、お母さんのお腹の中にいた頃の、「胎内記憶」のお話です。青田さんは、「母親が子どもを『産んであげた』という物語が多いが、これは子どもが母親を選んだという物語。選ばれたと思われると、嬉しい気持ちになりませんか?子育てで大変なお母さんに届けたい」と話します。
「ちいさなえほんや ひだまり」では、この絵本の原画展を12月6日(月)まで行っています。特別にサイン入りの絵本も用意していて、買った人にはポストカードをプレゼントしています。
北海道が舞台の、しまふくろうの物語です。山奥の湖で、両親が子どものために何度も魚を捕りにいく、親子のあたたかさが描かれています。
青田さんは、「野生動物が生きているのは、豊かな自然があるから。絵本を通じて、北海道の豊かさに気づいてほしい」と話します。「ちいさなえほんや ひだまり」には、手島圭三郎さんの絵本が、ほかにもたくさん並べられています。
「元気になりたい人に、『元気になれ』という本は勧めない」など、お客さんに寄り添った絵本選びを大切にしている青田さん。あなたや、あなたの大切な人にぴったりの絵本も、相談してみてはいかがでしょうか。
Sitakkeの堰八アナウンサーの連載「今月の絵本通信」では、おすすめの絵本のほか、朗読のポイントなども紹介しています。ぜひ、合わせてチェックしてみてくださいね。
過去記事一覧:今月の絵本通信
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「ちいさなえほんや ひだまり」
住所 札幌市手稲区新発寒6条5丁目14-3
電話FAX 011-695-2120
営業時間 午前10時~午後7時
営業日 金・土・日・月・祝
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SitakkeTV、次回は、11月13日(土)午後6時55分からHBCで放送する予定です。
■テレビ番組「Sitakke」放送中!
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