2021.11.17

暮らす

理想のママを目指すあまり…余裕を失った私を変えた「整理収納の考え方」

忙しい毎日の中で、あなたは“片付け”ができていますか? 今回は整理収納アドバイザーである筆者の体験談とあわせて、衝撃を受けた整理収納の考え方をご紹介します。

イライラガミガミの日々に自己嫌悪

帰ったらソファーに横になって一息つきたいけれど、キッチンに直行して、休む暇もなく次から次へと家事をこなしている……そんな方も多いのではないでしょうか。

筆者も数年前は、仕事と家事と小さい子どもたちの世話で、そうした毎日が当たり前でした。“家”は家族が安心して休むことができ、疲れた体を回復するパワースポットであってほしいと思っています。そしてそこにいるお母さんが笑顔だったら、ますます家族は元気になれると思っています。

しかし当時は大好きな家族に囲まれ、大好きな仕事もできて幸せなはずなのに、日々悶々としていました。なんでも完璧にこなしたい自分と、それができない自分に葛藤していたんです。

今考えると家族は完璧なんて求めていなかったのに、「理想の母親像とはこういうものだ」と自分の首を絞めていました。家事も思うようにこなせず、時間の余裕がなくなってくるとやりたくてもできないことが増え、心にもゆとりがなくなります。モノを出しっぱなしの家族に対し「片付けて」と怒ったり、手伝うことなく横になってテレビを見ている家族の様子にイライラしたり、「自分ばっかり……」とモヤモヤが募ることが多々ありました。

片付けリバウンドが一変する出会い

当時、週末は時間をかけて片付けに励んでいましたが、すぐに元どおりに……。「なんでこんなにすぐに散らかるの」と叫びたい気持ちを抑えながら、収納本を読んでは片付けに励みました。だけど、またリバウンド。家族はいつも「あれどこ?」と探し物をしていました。

そんなときに筆者は、整理収納を伝えるプロがいることを知ります。筆者が今まで間違いだらけの片付けをしていたことがわかり、目から鱗がボロボロと落ちました。

目から鱗!片付けがうまくいくようになった考え方

1:「 収納とは使わないものをしまうところじゃない」

以前はモノが増えてしまえなくなったら、まず考えたのは収納を増やすことでした。つっぱり棒やワイヤーラックで棚を1段増やしてちゃんと収納できたことに満足していましたが、実はそれが片付かない大きな原因でした。

「使わないからしまっておこう」と奥に奥にモノを追いやっているばかりでは、今使っているモノが収納できなくなります。そのうちに出しっぱなしになるのは当然のことですよね。

「収納は使わないモノをしまうところじゃなくて、使うモノを使いやすくしまうところ」と考え直したことで、たくさんの必要のないモノを取り除き、使うモノが出しっぱなしという状況を防げるようになりました。

2:「もったいないのは使われないこと」

高級な食器などは、以前は「もったいないから」と使えずに箱に入れたまましまっていました。しかし、もったいないのはモノが本来の役割を果たしていないことと知り、使っていない時点でもったいないことをしていたと気付きます。そこからは高級な食器も、家族で普段から使うように。

すると使うたびに気分も上がり、なんだか自分のことも大切に扱えるようになってきました。「適当な食器でいいと思うと、自分のことも適当に扱っちゃうんだな」と感じ、そうした視点で使うモノを選べるようになりました。

3:「片付けとは元に戻すだけ」

片付けとは決まった場所に戻すだけ。実はとても単純で、誰でもできる作業なんです。

それがうまくいかない場合、戻す場所が決まってないことも原因の一つです。全てのモノに置き場所を決めて共有すると、家族に「あれどこ?」と聞かれることもなくなり、片付けてくれるようにもなります。戻す場所がわかれば、幼稚園の子もできちゃうんですよね。

場所を知っているのがお母さんだけにならないように、モノの住所を決めてみてください。片付けてほしい人に合わせたラベルや写真で名前を表示すると、スムーズに進むはずです。

まとめ

このように、筆者も家中を整理収納の理論に沿って実践したことで、おうちがどんどん整っていきました。片付けが楽になることを実感した結果、心にもゆとりができるように。「たとえ散らかしてもすぐに片付けられるから大丈夫!」という安心感ができたことで、「いつも完璧にしなくてもいい」と思えるようになったんです。

これからも安心して休めて、パワーを回復できる……家族にとって我が家がそんな一番のパワースポットとなるように、日々楽チンに快適にしていきたいと思っています。

文:てらだあさこ(整理収納アドバイザー)
ブログ:整理収納でおうちがもっとすきになる
Instagram:@mottosukininaru.seiri.kataduke

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Sitakke編集部

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