2025.10.02

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「私、これをやりたい!」大好きな山で行商…お菓子売り“てくてくさん”誕生のひらめき【山々インタビュー#1】

きっかけはコロナ禍

北海道出身の山口さんは、もともとは札幌で事務員の仕事をしていました。

当時の仕事にマンネリを感じていたとき、高校の同級生から「カフェを開こう」と誘われました。

お菓子作りは昔からの趣味だった一方、実は「お菓子屋さんを開く夢があったわけではなかったんです」と話す山口さん。

でも「なんとなく『楽しそうじゃん!』と思った」とすぐに開業を決意。

職業が変わるだけでもあれこれ大変なことがあるのに、開業となると、投資面や経営などもっと大きな決断に感じますが…

「それがそうでもないんですよね。難しく考えてもいなくって…やってみて問題があればまた解決していければいいやって」

ワクワクした気持ちで、もう見つめていたのは前だけ。

しかし、その開業を予定していた2020年、新型コロナウイルスの流行によって計画が一気に白紙になってしまいます。

それでも山口さんにはエネルギーがあり余っていました。

「決めたからには、なにかやるっきゃない!」

さて、どうしようかと悩んでいたとき、思いついたのが「大好きな山でお菓子を売る」というアイデアだったのです。

販売場所を「山」にしたワケ

Nobuhiko Tanabe

「『お菓子屋さん』というよりも『山が好き』がてくてくの原点だった」

山口さんはそう話します。
登山は山口さんの元々の趣味でした。

「12~13年前かな。山ガールブームだったんですよね。ちょっとやってみたらすごく楽しいじゃん!ってなって」

3人のお子さんの子育ての合間を縫い、幼稚園や学校に行っている間の時間などを使いながら「細く長く」、札幌近郊の山を中心に楽しんできたのだといいます。

「北海道の山は目まぐるしく季節の変化が感じられるのが好きです」

お気に入りは樽前山!50~60回は登っているんですって。
私も、溶岩ドームが見えるあの景色が大好きです!

そして、そんな大好きな「山」が山口さんが「てくてくさん」になるひらめきをもたらしました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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