十勝管内にある5つのワイナリー。今年4月に誕生したばかりのフレッシュな十勝が丘ワイナリーで、こだわりのワイン造りや思いを聞きました。
ワインを通じて広がる地域の輪
今年4月、十勝川温泉に新たなワイナリーがオープンした。管内における5番目のワイン醸造所で、音更町内では初となる。
代表の中村利雄さんは、帯広信用金庫で定年まで勤め上げた金融畑の出身。農家から手つかずの土地の活用法を相談されたのが縁で、自らブドウ畑を切り盛りするようになった。2020年には十勝ぶどう園を設立。1.55ヘクタールもの畑を有し、山幸と清舞を無農薬の有機栽培で育てている。
害虫を一つずつ手で取り除くなど、多大な手間を要する無農薬のブドウづくり。それでも中村さんがオーガニックにこだわるのは、「おいしくて体に優しいワインで、地元を盛り上げたい」という強い思いがあるからこそ。そうして大事に育てたブドウは、23年に24度近くの高い糖度を記録。努力の結晶として、渋みが少なくフルーティーなワイン〈オトプケ浪漫〉が完成した。
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