2025.08.27
暮らす7月の北海道は、平均気温が統計史上過去最高を更新し、北見で39.0度、帯広は38.8度まで上がるなど、これまでに経験したことのない暑さになりました。
「地球温暖化」を身近に感じる昨今、海の中でも温暖化が進んでいるのはご存じでしょうか?
HBCウェザーセンターの気象予報士・篠田勇弥が、「地球温暖化と北海道」をテーマに、北海道では何が起こっているのか?これから何が起こるのか?連載企画でお届けします。
より影響が身近な暮らしに迫ってきた今、何ができるのか…。一緒に考えてみませんか?
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
特別企画:地球温暖化と北海道の話~「日本の気候変動2025」を紐解く~ 第3回
最近、人と会って最初に出る言葉と言えば「暑いね~」がすっかり当たり前になってきましたよね。特に今年は異常な暑さで、夏の暑さが明らかに変わってきていることを感じている方も多いのではないのでしょうか。
そして、「気温」とともに「海水温」も高くなっているのは知っていますか?
7月の北海道周辺の海水温は、晴れた日が多くなったのに加え、暖かく湿った空気が流れ込んだことで、平年よりも高い海域がほとんどとなっています。
平年よりも海水温が高く、真っ赤なエリアが広がっています。
将来的に、海水温はさらに上がっていくことがわかっています。
海水温が上がることで、「海のレジャーが長く楽しめる」というのは人によっては嬉しいことですが、海の生き物たちにとってはすでに大きな問題になりつつあるのです。
今回は、文部科学省と気象庁が発表した「日本の気候変動2025」をもとに、北海道の太平洋側の気温や海水温に注目し、今後、私たちの暮らしにどんな影響を与えるのかを一緒に見ていきましょう。
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