米軍の空襲からよみがえった不屈の灯台。

その白い灯台に初めて光が灯ったのは、1890(明治23)年11月1日。当時の光源は電気ではなく、レンズの裏側で石油をつかい燎火(かがりび)を焚き、恵山岬沖での船の航行をサポートした。

1920(大正8)年には光源が電球に切り替わり、それまで以上に頼れる存在となったが終戦間際の1945(昭和20)年7月、米軍の空襲により跡形もなく破壊される。
しかしその4年後、灯塔が再建され、さらに1989(平成元)年には高さ19メートルを誇る頑強なコンクリート製の灯塔となり現在にいたる。

ちなみに昨年から北條さんが所属する『RISEMAN』は海上保安庁から正式に「航路標識協力団体」の指定を受け、日々の管理・点検や美化活動などを一手に引き受けている。

大正末期の恵山岬灯台。当時はやぐら組みとなっている。

写真/『椴法華村史』より

写真提供/恵山岬灯台活用協議会

【恵山岬灯台】
北海道函館市恵山岬町80
0138-86-2111(函館市椴法華支所産業建設課)

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Peeps hakodate vol,135 「集まる場。集まる理由。2025」より

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