恵山岬灯台に光を当て、人を集める。【peeps hakodate】

恵山岬灯台活用協議会が設立され、ガイドツアーやサウナイベントなど、ここを新たな観光コンテンツにするための試験的な企画が次々行われる中、北條さんはさっそく移住者とUターン組による若者たちのグループ『RISEMAN（ライズマン）』を結成。

2023年より協議会に参画し、一昨年と昨年の夏は恵山岬灯台を主会場としたイベント『灯台ホリデイ』を実施。普段は人影の少ないこの場所に、2年続けて大勢の来場客を呼び寄せた。

昨年は地元の夏祭りの会場となり大勢の町民が集まった恵山岬灯台。その他、ここ数年で行ったのは灯台ウエディングパーティー、アウトドアサウナで体を温めたあと灯台からの眺めを堪能する「灯台サウナ」、チェアリング、海産物やジビエを提供するグルメイベント、灯台の上からの菓子まきなど。

彼らの挑戦は、この灯台にはまだ知られざる可能性が眠っていることを浮き彫りにしている。

「毎年8月に古くから続く地元の夏祭りがあるんですが、年々縮小傾向で昨年はとうとう露店の数もゼロになった。だからこの『灯台ホリデイ』をゆくゆくは地元と周辺地域の人が集まる新しい夏祭りに育てていきたいです。それに向けた試みとして、今年の夏は灯台をやぐらに見立てて、花火の打ち上げも計画しています。いま一生懸命資金調達に走り回ってるところです（笑）」。

昨年秋からおよそ30年ぶりの塗り直し作業が行われ、2025年の幕開けとともに真っ白に化粧直しされた姿を現した。