函館市街地から車でおよそ1時間、亀田半島のほぼ東端で恵山の麓に位置する岬にポツンと佇む恵山岬灯台。津軽海峡と太平洋の境に向けて灯をともし続け、船舶の航行目標を示すのが目的のきわめて実用的な施設である。
ここに観光資源としての潜在的な価値を見出し、新しい挑戦を続ける地元の集団がいる。それが地域おこしグループ『RISEMAN(ライズマン)』だ。
代表を務める北條壮史さんは現在32歳。神奈川県出身で、2年前に家族とともに椴法華地区に移住した。前職は神奈川県警の警察官で山岳救助隊に10年所属。勤務地は大山という標高600Mの山岳地だった。
「だから、いま山と海に囲まれた環境で生活しているこの状況は、僕にとってまったく違和感がない。むしろ理想郷です(笑)。こんなにいい場所、他になかなかないですよ」
こちらに移住してすぐにジビエ専門の食肉加工やペットフードの製造販売を行う個人事業『熊鹿庁』を立ち上げ、同時に地元の若者を中心とした地域おこしのグループをつくることを考えていた。ちょうどそのころ、日本財団主催の『海と灯台プロジェクト』が全国で展開され、そのプロジェクトの一つに恵山岬灯台が選ばれた。
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