野生の動物たちは、故郷ではもちろん、コンクリートの上では暮らしていません。
だけど、古くから動物園ではコンクリートの床を使った獣舎を利用してきました。
掃除がしやすかったり、耐久性があったり。
動物たちと施設を管理する、「人間側」に合わせてもらっていたんです。
だけど、今は違います。
例えばゾウさんの足元は、ふっかふかの砂。屋内には1メートルの深さで敷き詰められています。
踏ん張りながら歩き回ることでいい運動になり、しなやかなカラダを作ることができます。
砂や、さらに、砂を水を合わせて泥を体に吹き付ける「砂浴び・泥浴び」は野生のアジアゾウたちがふるさとの東南アジアで行っている「スキンケア」。
その代わり…飼育員さんは実は大変なんです。
毎日のそうじはとっても重労働!
ゾウのふんは5頭分あわせると1日に450kgにもなります。
この作業を毎日1時間以上、朝と夕方の2回。
「動物ファースト」は、施設をただ新しくしていくことだけではなく、飼育員も一緒にその施設を生かせる環境を作りながら叶えているんですね。
「動物ファースト」を叶えるために、飼育員さんが取り組むのは「動物のお世話」だけではないんです。
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