北海道の沖合に延びる千島海溝。
政府の地震調査委員会は、このエリアで今後30年以内に、東日本大震災クラスの地震が発生する確率を「7%から40%」としています。
地震が冬に発生した場合、津波による死者数は最悪10万人と想定しています。
釧路市のお隣、釧路町では2月、2基の避難タワーが完成しました。
高さは10メートル、約400人が避難でき、冬の避難を想定して暖房も完備しています。
総工費は、2基あわせて14億円。
3分の2は、国の補助金で賄われました。
釧路町セチリ太地区は、近くを釧路川が流れるエリア。
最短30分で、5メートルの津波が予想されています。
その釧路川沿いに住む本間孝一さん(86)は避難タワーの完成を「助かった」と歓迎しています。
「うちなんて目の前が釧路川だから、万が一津波があったらどこに逃げようかなとは思う。今回立派な施設が立ち上がって3分4分で行けるから心強い」
住民1900人のうち、37パーセントが高齢者。
避難タワーが完成する前までは、半径500メートル以内に高い建物がない「避難困難地域」でした。
この命を守る避難タワー建設のきっかけは、「小学生からの手紙」でした。
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