2025.03.28
食べる北海道の“おいしい”がギュッと詰まった、驚くほど小さなミニチュアの世界へようこそ!
北海道出身のミニチュア作家・碧aoさんが、大好きな故郷の味と記憶を、指先ほどの小さな作品として紡ぎます。
北海道出身で、現在は横浜在住の碧aoさん。「北海道の食文化が恋しい!」という思いをきっかけに、2022年ころから、ミニチュアづくりをスタートしました。“リアルだけどかわいい”作品作りをモットーに、北海道の味を繊細なミニチュアとして表現しています。
今回ご紹介する作品は、北海道の人気スープカレー専門店『Suage』とコラボによって誕生した「パリパリ知床鶏のスープカレー」のミニチュアストラップ。
札幌のSuage店舗限定で販売されているこのストラップには、どのような想いが込められているのでしょう? ミニチュア作家・碧aoさんと『Suage』広報の齋藤るりさんに、コラボ誕生の経緯や制作秘話を伺いました。
Suageがミニチュアストラップの企画を考え始めたのは、いまから2年以上前のこと。
「スープカレーは、北海道の食文化のひとつです。『Suage』のおいしい思い出を、ストラップにして、お客様に持ち歩いてもらえたら素敵だなと思ったんです」
こう笑顔で話すのは、Suageを運営する『株式会社すあげホールディングス』で広報を担当する、齋藤るりさん。
大量生産された無機質なミニチュアではなく、手作りならではの温かみのある作品を作りたいと考えていたといいます。そんなとき、X(旧Twitter)で碧aoさんが制作したスープカレーのミニチュア作品を見つけたそうです。
「愛情が溢れる作品に、心惹かれました。プロフィールを見てみると、『北海道を愛するミニチュア屋さん』と書かれていて。Suageの理念である『スープカレーを通じて北海道の魅力を広げる』という想いとリンクすると感じました」(Suage広報・齋藤るりさん)
北海道を愛する碧aoさんと一緒に、北海道の魅力を発信したい――。その想いから、齋藤さんはすぐにDMでコラボの相談を持ちかけました。
「手作りなのに細かく食材が表現されていて…ぜひうちのスープカレーをミニチュア化してもらいたいという気持ちで連絡しました」(Suage広報・齋藤るりさん)
実は、碧aoさん自身も北海道に住んでいたころから『Suage』のファンだったそう。
「まさか大好きなお店からお声がけいただけるなんて! すぐに『ぜひ!』とお返事しました」(碧aoさん)
こうして、Suageと碧aoさんの“北海道愛”が繋がり、コラボが実現したのです。
ミニチュアストラップとして商品化されたのは、Suageの看板メニュー「パリパリ知床鶏のスープカレー」。
碧aoさんが最も苦労したのは、スープカレーの盛り付けを1円玉サイズのお皿の中に再現することでした。
「6種類の野菜とお肉が入ったスープカレーを、どのようにミニチュアサイズに落とし込むかが一番難しかったですね。そこで、Suageのスタッフさんがスープカレーの盛り付けを動画で撮影してくださって、それをもとに再現しました」(碧aoさん)
さらに、碧aoさんのこだわりは、細部にまで及びます。
「ご飯一粒一粒も丁寧に再現しています。また、お皿に書いてある『Suage』のロゴにもぜひ注目して頂きたいです。こちらもすべて手作業で仕上げています」(碧aoさん)
こうして完成したミニチュアストラップ。『Suage』広報の齋藤さんは、作品が手元に届いたとき、思わず歓声を上げてしまったといいます。
「箱を開ける前からワクワクしていました。箱を開けた瞬間、『わ~~!』って声が出ちゃいました」(Suage広報・齋藤るりさん)
Suageのスープカレーは、自社農園で種から大切に育てた野菜を素揚げしているのがこだわり。
「1円玉サイズのミニチュアで、その揚げ目や焦げ目の質感まで忠実に再現されていて、心の底から感動しました」(Suage広報・齋藤るりさん)
このミニチュアストラップは、現在、札幌のSuage5店舗限定で販売中です。
「機械で大量生産するのではなく、ひとつひとつ手作りだからこそ特別感がある。『札幌で食べた思い出のお土産』として持ち帰っていただきたいという想いで、今のところ札幌店舗のみで販売しています」(Suage広報・齋藤るりさん)
しかし、SNSでは「東京でも販売してほしい!」という声が多数寄せられていて、今後の展開にも期待が集まっています。