――日本遺産認定がかかった現地調査の際は、審査員の方々をお二人がアテンドしたんですよね。
津田さん)そうです。街の皆さんが地域の歴史なり文化なりを生かして、たくさんの活動をしている。街の皆さんが、熱い思いで小樽の日本遺産構成文化財で盛り上げようとしてくれているんだ、ということを伝えるのが我々の使命だと意識していました。
尾本さん)現地で何を伝えるのか、生の声を重視しました。いままでの実績は資料で見てもらえるけれど、現地の関係者の熱量を審査員の方々に肌で感じてもらいたかった。
津田さん)市民の若い方がイベントを一生懸命やってるとか、旧北海北海製罐㈱小樽工場第3倉庫の活用とか、レールカーニバルとか。
尾本さん)僕たちはアンテナ。地域の皆さんの活動をしっかりと捉えて伝えるのが役目です。
――津田さんと尾本さんが、そうして市民の活動を伝えてくれたから実現した日本遺産認定なんですね。
津田さん)いえいえ、これは現代の「民の力」で実現した日本遺産認定です!
謙遜するお二人が話す様子を聞いて、観光振興室長からお話が。
「二人が様々な活動に顔を出すことで、地域の人々に安心感を与えてくれました。活動している人と日本遺産をつなぐ蝶番のような役割を果たしてくれました。」
だそうです。
改めてお二人が日本遺産認定に欠かせない大きな存在だったことを実感します。
――これまでの活動を振り返ってみていかがですか?
津田さん)めっちゃ楽しかったです。具体的なやることが決まってない中、具体的なところは考えながら進めるという感じでした。認定という目標に向かってどういう人たちとどういうことをやろうかと、街の皆さんと一緒に作っていく過程はとても充実していました。
尾本さん)イベントに民間の人が協力してくれたのが嬉しいし、ありがたかった。民の力を痛感した3年間でした。
――日本遺産に認定された今後に期待することはなんでしょうか?
津田さん)認定を機に、より小樽のストーリーを多くの観光客に知ってもらい、観光振興と経済の活性化につなげたい。
日本遺産は小樽に来てくれた人にプラスαの魅力を伝えるのに有効なツール。小樽の魅力の奥深さを伝えることで、もう少し長く小樽に居たい、また行きたいというきっかけにして欲しいです。
尾本さん)「歴史」が観光の動機にはなりづらいですが、その土地の景観や文化には必ず歴史があります。小樽観光の目玉である小樽運河は10年も小樽市民が戦った結果残したものです。
こうしたストーリーが観光に奥行きを与え、そのストーリーが日本遺産と認識してもらえれば、他の日本遺産も楽しむことに波及していくと思います。そうして日本遺産の価値も高まればいいですね。
お二人とも、認定直後のお忙しい時期にインタビューに応じてくださりありがとうございました!
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小樽通編集部 アキコ
小樽に数年前に引っ越してきました。アラサーOLです。豊かな自然と美味しいものを楽しみながら、小樽ライフを満喫しています。まだまだ小樽のことは勉強中。