続いては、お寺で見る桜スポットです。
JR南小樽駅から徒歩約19分。境内に駐車場もあるため、徒歩でも車でも行ける桜スポットです。
このお寺は、明治13年、奥沢十字街近くに浄土宗函館中教院小樽出張所を開いたのがはじまりで、明治15年に天上寺を公称しています。平成6年には、小樽市の歴史的建造物に指定されています。
境内に約30本のソメイヨシノがあり(一部、八重桜もあり)、六地蔵や慈母観音、五劫思惟(ごこうしゆい)の阿弥陀様とのコントラストが楽しめます。見頃は例年5月上旬。
今回、取材に応じてくれたのは副住職の石上壽應さん。
なんと今年の5月に、現住職の石上源應(ゲンオウ)さんが退任され、石上壽應(じゅおう)さんが第六世住職に継承されるとのことです。
「これだけ大きなお寺ですし、守っていかなければいけない責任を感じています。」と石上壽應さんは言う。
穏やかな表情の中で、その目から、自信や覚悟を筆者は感じました。
そんな節目のタイミングで見る桜は、長い歴史や継承される未来を感じ、考え深いひと時となることでしょう。
05.浄土宗紫雲山 天上寺
小樽市入船4-32-1
参拝時間:午前8時~午後5時
Tel:0134-23-0975
駐車場:有
公式サイト
天上寺で桜を見た後は、落ち着いた雰囲気の喫茶店で、ゆったり小休止するのがおすすめです。
天上寺さんから徒歩約11分。車だと約3分の距離。
古民家のような佇まいで、懐かしい雰囲気がありつつ、入口の看板や装飾が非常におしゃれな「喫茶 ハシビロコウ」さん。中に入ると、床や壁、家具など、木製を基調とした空間なため、温かみがあり、ホッとする居心地の良い喫茶店です。カウンター席もあるので、一人でも入りやすいです。
私のおすすめは、HOTのストロングブレンドコーヒー。カフェオレやアーモンドオーレも捨てがたかったのですが、甘いものとのバランスを考え、ブラックコーヒーをチョイス。ストロングと名が付いていますが、苦すぎず、風味が豊かでクセもないので、非常に飲みやすかったです。そして、ドリンクを注文すると、なんと、焼き立てのベルギーワッフルが付いてくるんです。しかもアイス付き。ワッフルは、外サク、中ふわもち。ほんのりと感じる甘さが絶妙です。焼き立てで温かいワッフルにアイスを乗っける食べ方は絶対にやってほしいです。もう1セット注文しようかと思うほどでした。
マスターの原さん曰く「ワッフルを始めたきっかけは、前身の店も喫茶店で、そのお店からワッフル機を譲り受けたから。それだけです(笑)」とのこと。きっかけはシンプルでも、クオリティは間違いなしです。
ワッフルが美味しすぎたので、これは他のも絶対美味しいな、と旨いものレーダーが反応。
メニューの中に『カヌレ』があり、注文してみました。
カヌレとは、フランスのボルドー地方で生まれた伝統的な焼き菓子で、外はガリッと、中はしっとりとした食感が特徴で、「材料はプリンと一緒なんです」と原さんは言う。
日本の桜を見て、ベルギーのワッフルとフランスのお菓子を味わえるなんて、海外旅行気分です。
《暇な時限定》濃厚カルボナーラ
カヌレを食べながら、フードメニューを眺めていると、常連らしい人が来店。
すると「マスター、暇ですか?」と一言。マスターは食い気味で「大丈夫ですよ」とオーダーを受ける瞬間を目の当たりにしました。ひとりで自然と微笑んでしまいました。
朝7時からモーニングもやっていて、フードも全部美味しそうなので、次回はモーニングとランチで行ってみようと思います。
あと「マスター、暇ですか?」が言いたい。
06.喫茶 ハシビロコウ
小樽市入船3-17-24
営業時間:7:00 ~ 19:00
定休日:月曜日、火曜日(臨時休業有)
Tel:080-6096-7486
駐車場:有
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