スタッフ:「金山の中心部をスタートします。町の方の話ですと、国道沿いに旗が立っているとのことですので、その旗を探してみたいと思います」
少し走ると、国道の左側に、『アップルパイ』と書いた白い旗を発見!
スタッフ:「たぶんここですね。左に曲がってみたいと思います」
スタッフ:「今回は町の方に場所をお聞きしたんですが、なかなか目印になるものがないということですので、カーナビを頼りたいと思います」
カーナビの指示に従って雪道を進んでいくと…
スタッフ:「周りには何もない雪原です。すごく北海道らしい景色が広がっています。」
スタッフ:「カーナビの情報ですと、まもなくお店が見えてくるところまで来ていますが…見えません。あ、何か小屋みたいものが見えてきましたね」
スタッフ:「カーナビだとこの辺りを示していますので、近く行ってみましょうか。これかな。お店っぽいですね」
かわいらしいプレハブを発見!
どんなお店なのか聞いてみると…
田口 郷さん:「うちのお店はアップルパイをメインに5~6種類くらい提供している、テイクアウトのお店でございます」
ついに発見!南富良野町、金山の山の中にポツンと一軒佇むお店、クマデルカフェ!
町営「金山小果樹農園」に隣接するこのプレハブがお店です。
町の人が「あの辺はクマがでるぞ」と言ったことから、そのままクマデルカフェと命名!
今年の夏で2年目を迎えるまだ新しいお店です。
店に立つのは、田口さん夫妻。
実は田口さんは、元北海道警察の刑事さんです。
大自然の中で飲食店を開くのが長年の夢で、おととし、札幌から南富良野の金山に移住。
奧さんの紘子さんの得意料理であるパイを売る小さなお店をはじめたところ、売り切れ御免の人気パイ店になりました。
地元客:「よく来ますね。サクサクでおいしいからです。すぐに売り切れちゃうんで、もう開店の時間を狙っていつも来ます」
地元客:「すいとぱいとぱい おいしい(スイートポテトパイ おいしい)」
多くのリピーター客を魅了してやまないパイ。
クマデルカフェで楽しめるパイは7種類ほど。
田口 郷さん:「アップルパイのリンゴは青森産の“サンふじ”っていうアップルパイにも合うリンゴを使用させていただいてます。アップルパイにはシナモンは入れてないので、食べやすいかなと思います」
そして、これも人気の名物「ミートパイ」
ミートソースに近い味付けをした豚と牛の合い挽き肉に、メキシカンテイストのスパイスを効かせたパイです。
本場の外国人客も絶賛するという一品です。
クマデルカフェのパイの中でも最も個性のある一品として大人気なのが、あんベリーパイ。
甘すぎない絶妙なあんこと、酸味の効いた地元金山産のラズベリーの相性は抜群!
多くの人を魅了して止まない絶品パイを作るのは、妻の紘子さん。
出身地札幌の菓子店で、パイ作りのノウハウを学びました。
ある時、町民から野菜をもらった御礼にと、紘子さんが手作りしたパイを渡したところ「とてもおいしい」と好評だったことがお店を持つきっかけになったといいます。
パイの製法は非公開…
でも、ちょっとだけおいしさの秘密を教えてもらいました。
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