2025.02.08
暮らす冬の災害への備えを進める転機となった「阪神・淡路大震災」から30年が経ちました。
しかし、防災の取り組みは、まだ道半ばです。
そんな中、私たちが直面するかもしれない「極寒での避難生活」を考える演習が開かれました。
1月、北海道北見市で行われた厳冬期災害演習。
最低気温はマイナス19.6℃、極寒の訓練で見えてきたのは、避難所対策の進歩です。
演習を主催する日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授は「5年後、10年後の先を見ながら、未来型を含めてここまでやってみてはという提案としてやっている」と話します。
まさに「最先端の避難所」から真冬の防災のあり方が見えてきました。
この日集まったのは自治体職員や医療関係者ら、約140人。
早速、気温1度の体育館に寝転がって、毛布1枚で過ごす寒さを体験します。
HBCの東峰優華アナウンサー(苫小牧出身)は「あまり布団をかけても暖かくない、頭から冷えてくる」と体感を話します。
2024年1月の能登半島地震では、家屋の倒壊など、地震による直接的な原因で死亡したのが228人だったのに対し、避難生活の中で病気で亡くなるなどの「災害関連死」が277人で上回りました。
まさに避難生活の質の向上の必要性が浮き彫りになったデータです。