ーどんな素材で作っているんでしょうか?
メインで使っているのはプラスチックのように固まる「樹脂粘土」です。はじめに色を混ぜて形づくることもあれば、後から色を塗ったり、形成後にニスを塗ったりと、さまざまな方法で質感や色味を再現できるのが魅力です。他にも、液体状で紫外線で固まる「UVレジン」や、普通の紙粘土を使うこともありますね。いずれも百円均一で手軽に手に入るような素材です。

▲うにといくらの「贅沢丼」(碧aoさん制作のミニチュア)

**ー制作期間はどれぐらいかかるんですか?
作るものにもよりますが、1日でできることもあります。ただ乾燥させたり、完成後にニスを塗ったりするのであれば、4、5日はかかりますね。私の場合は子どもたちが学校や保育園に行っている時間、家事や育児のスキマ時間に取り組んでいますので、ちょっとかかる方かなと思います。子どもがいるとそこらじゅうに素材が散らばって危険ですからね(笑)。

ーたしかに(笑)。ミニチュア作りの魅力は?
単純作業が多いんですけど、心を無にして黙々と手を動かすのが楽しいんです。少し嫌なことあったり、ストレスを抱えていても、粘土を手にすると忘れちゃいます(笑)あとは、完成した時の達成感がたまりません。

家事の合間にコツコツ…から、企業コラボに発展!

ー作品は個人で販売もされていますね
個人でつくった作品は、ハンドメイド通販サイトの「minne」で販売しています。

ー企業から依頼も受けて作っているのだとか
企業とのお仕事は、スープカレーの「suage」さんの店頭で売っているミニチュアが初めての作品でした。一昨年(2022年)お正月に帰省した際、偶然お店を訪れていたんですよね。その後すぐでスープカレーのミニチュアを作ってSNSに画像を投稿したら、すぐに「おみやげ品として作品を作っていただけませんか」とお声掛けいただいて。翌日すぐに打ち合わせに行って、あっという間に商品化が決まりました。
実は、札幌にいた頃に良くSuageさんのスープカレーを食べに訪れていたのでSuageさんとのコラボは夢のようでした!

▲Suageの人気メニュー「パリパリ知床鶏のカレー」を再現したストラップ。店頭で販売中。

ー「北海道ぎょれん」さんのカプセルトイも作られてますね
商品をミニチュア化したカプセルトイを販売しています。新千歳空港にあるガチャガチャで、1個300円ほどで購入できます。けっこう数がありますが、1つひとつ、私の手づくりです。

ーこれ、全部で凄い数のイクラじゃないですか…?
きちんと数えてないですけど、1パックにつき100個以上は詰まっていますからね…。透明な樹脂粘土を、延々と指先で丸めてます。いつか指紋がなくなるんじゃないかと思ってます(笑)

▲「ぎょれん」の商品をそのまま再現!(碧aoさん制作のミニチュア)

ーひと粒の大きさはどのぐらいですか
肉眼では見えないぐらい…アリの頭より小っちゃいかもしれないですね。息子が「イクラ落ちてるよ」って、よく拾ってくれます(笑)

ー(笑)ちなみに作ったものの中で一番小さいのは?
トッピングに使うゴマですね。大きさは1ミリ以下、肉眼ではほぼ砂粒ですね(笑)。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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