2024.12.28
深めるーどんな素材で作っているんでしょうか?
メインで使っているのはプラスチックのように固まる「樹脂粘土」です。はじめに色を混ぜて形づくることもあれば、後から色を塗ったり、形成後にニスを塗ったりと、さまざまな方法で質感や色味を再現できるのが魅力です。他にも、液体状で紫外線で固まる「UVレジン」や、普通の紙粘土を使うこともありますね。いずれも百円均一で手軽に手に入るような素材です。
**ー制作期間はどれぐらいかかるんですか?
作るものにもよりますが、1日でできることもあります。ただ乾燥させたり、完成後にニスを塗ったりするのであれば、4、5日はかかりますね。私の場合は子どもたちが学校や保育園に行っている時間、家事や育児のスキマ時間に取り組んでいますので、ちょっとかかる方かなと思います。子どもがいるとそこらじゅうに素材が散らばって危険ですからね(笑)。
ーたしかに(笑)。ミニチュア作りの魅力は?
単純作業が多いんですけど、心を無にして黙々と手を動かすのが楽しいんです。少し嫌なことあったり、ストレスを抱えていても、粘土を手にすると忘れちゃいます(笑)あとは、完成した時の達成感がたまりません。
ー作品は個人で販売もされていますね
個人でつくった作品は、ハンドメイド通販サイトの「minne」で販売しています。
ー企業から依頼も受けて作っているのだとか
企業とのお仕事は、スープカレーの「suage」さんの店頭で売っているミニチュアが初めての作品でした。一昨年(2022年)お正月に帰省した際、偶然お店を訪れていたんですよね。その後すぐでスープカレーのミニチュアを作ってSNSに画像を投稿したら、すぐに「おみやげ品として作品を作っていただけませんか」とお声掛けいただいて。翌日すぐに打ち合わせに行って、あっという間に商品化が決まりました。
実は、札幌にいた頃に良くSuageさんのスープカレーを食べに訪れていたのでSuageさんとのコラボは夢のようでした!
ー「北海道ぎょれん」さんのカプセルトイも作られてますね
商品をミニチュア化したカプセルトイを販売しています。新千歳空港にあるガチャガチャで、1個300円ほどで購入できます。けっこう数がありますが、1つひとつ、私の手づくりです。
ーこれ、全部で凄い数のイクラじゃないですか…?
きちんと数えてないですけど、1パックにつき100個以上は詰まっていますからね…。透明な樹脂粘土を、延々と指先で丸めてます。いつか指紋がなくなるんじゃないかと思ってます(笑)
ーひと粒の大きさはどのぐらいですか
肉眼では見えないぐらい…アリの頭より小っちゃいかもしれないですね。息子が「イクラ落ちてるよ」って、よく拾ってくれます(笑)
ー(笑)ちなみに作ったものの中で一番小さいのは?
トッピングに使うゴマですね。大きさは1ミリ以下、肉眼ではほぼ砂粒ですね(笑)。
■これミニチュアなの!?冬の定番「松前漬け」をミニチュアで作ってみた【道産子ミニチュアごはん図鑑vol.1】