は~い皆さん、ごきげんよう!
よくよく考えると昔から長電話を定期的にやっちゃいがちな女装子・満島てる子です。

今やLINEやZoomといったサービスで、画面越しに顔を見ながらいつでも話せる時代になったわねぇ。
ただ思い出すと、自分が10代の頃って、声がつながってるだけでも感動していた記憶がすごくあるの。

中学生時代は親のPHSをこっそり持ち出して、高校になって携帯(まだガラケーなんて単語なかった時代!)をゲットしてからはもう時間の許す限り、友達と深夜までしゃべくり倒してたなぁ。
……Sitakke読者の方々には全然無関係なのですが、ここで懺悔させてください。お父さん、お母さん、電話代が謎にかさんでいた原因はあたしです……15年越しの告白、ユルシテ……。

その頃の癖が抜けないのか、今でも何かあると友達と電話会議をするのが好きなあたし。
人と話すのってなんか癒しになるときがありますよね。

でも「口は災いのもと」とはよく言ったものですが、誰かが自分のしらないところで勝手にしていた話やうわさでいや~な気持ちになることも、生きてりゃ何度となくあるものよね。
今回はそんな経験を最近した方からの投稿みたい、なんだけど……。

今回、寄せられたお悩み!

「相談します。超悲しいことがありまして。人間不信ナウです☆
長い友人関係で信頼していた相手に影で悪口を言われ笑いものにされていたことを知りました(笑)。
気づいていなかった私は超純粋でピュアピュア(本音は、薄化粧くらい気づいていました)。人に陰口を絶対に言われないなんてことはないと思いますが、気をつけていることはありますか?てる子さんは、落ち込んだ時、前を向くとき、何をしますか?」(30代 S市在住 Mさん)

……ちょいちょいちょい⁈
何このおちゃらけ感と真剣味の入り混じったお悩み文。
ちょっとここしばらく投稿にツッコミ入れるの抑えてたけど、これは香ばしすぎる!笑

前半部の飛ばしっぷりたるや、いやぁ見事ですね。
「人間不信ナウです☆」の“☆”からあふれる、ガラケー世代の予感。
「薄化粧くらい気づいてました」の書き様からにおいたつ、謎の昭和歌謡風味。
極めつけは「ピュアピュア」ってあえて重ねていく、この癖の強さ(昔あった某グラビア誌のタイトルかと思ったわ)。

そして、その目を引く前置きがあるからこそ、後半の質問の本気度が余計際立つというか。
きっとその長年の友人との関係などきちんと悩んだ上で、このコーナーの募集フォームに書き込みをしてくださったんでしょう。

うん、この方多分楽しくて、でもまじめなキャラな気がする。知らんけど。←
こういう時っておしゃべり好きの血が騒いじゃうのよね。嗚呼ん、直接はもちろん、
テレフォン人生相談みたいな感じでも面白そうだし、とにかくこの人とお話ししてみたい……!
そんな気持ちをおさえつつ、あたしはあたしなりの文章を通じて、今回のお悩みにもお応えしていきたいと思います。笑

あたしなりのAnswer

人に陰口を絶対に言われないなんてことはない」と書いてくれている投稿者さん。あたしも、これには完全同意。
だってさ、他人の口についたて立てるわけにもいかないじゃない
(ねぇ気づいたんだけどついたてってもしかして古い?今の子って「パーテーション」とか言うんだべか?)
SNSなどのおしゃべりツールも発達しまくってる今、これってこの世のことわりって感じがします。

なので質問してくれた「気を付けていること」についてなんですけど……
陰口叩かれないように努力することは、あたし自身はもうここしばらくしていません
だって現に言われてる可能性を考え始めたらキリがないし、それで自分の行動やライフスタイルを変えるのって窮屈じゃない?
どこかできっと、もしかしたらすごく信頼してる人ですら、誰かが何かを今も言っているかもしれないって、むしろ自分は諦めています。

それよりも大事にしたいなと思っているのが、投稿者さんのように「笑いものにされていた」と知った後、どうやって自分自身をケアしてあげるか
よくないこと吹聴されてたって事実、結構メンタルに来ますよね。
でも、それで身動き取れなくなっちゃうと(あたしそうなりがちなんだけれど)、とってももったいない時がある。

あたしはそんな場合、月並みではありますが、例えばその時にピッタリな歌で気持ちを浄化するとか(中島みゆきの「とろ」 って曲すごいからみんな聴いてみて。仕事でやらかしたときにもおススメ)、その時に合ったやり方で、すぐには前を向けなくても最低限なんとなくまず歩き出せるぐらいに、こころを整えられるようにしています。

中でも特にやりがちな方法は、やっぱり自分も誰かと話すことかな。
黒めの愚痴を別の人にドバドバ吐くこともあれば、「嘘でしょ⁈」と思う方もいるかもしれませんが、
陰口をたたいていたらしい相手に「ちょっと直接聞きたいことあるんだけど」ってあえて連絡して、
腰据えて対話する機会作ってみたり(これやりがちなのよ……なんか、色々スッキリさせたい性分でね)。

これは個人の信条ですが、誰かの言葉で傷ついたなら、こちらもその傷を乗り越えるために自分の言葉を使うしかないと、常々そう思うんです。
だから、もし投稿者さんの性に合いそうだったら、絶対にやって!とは言いませんが、
どう自分の言葉を生かせば置かれている状況が変わっていきそうか、考える時間を設けてみるのもいいかもしれませんよ。

ま・と・め

「人間不信ナウ☆」なあなたの気持ちが、少しでも早く、「人間らぶみナウ☆」に変わってくれるよう祈りつつ……。
あたし自身が同じ状況に立った時の対処法、さらっとですがお話しさせていただきました。参考になればうれしいです!

いやぁ、人のうわさは七十五日とはよく言ったものですが、
嫌なこと言われて2か月半もそんな我慢できるもんですか!って話よね。
みなさん、くれぐれも自分のお口の遣い方には気を付けつつ、でもおしゃべりも楽しみましょ!

さっ!今日は誰と電話しちゃおうかしら。
ではでは皆さん、Sitakkeね~!

文|満島てる子
オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。(オープンリーゲイ=性的指向や性同一性をオープンにする生き方)

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Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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