2024.12.04

暮らす

「みんな亡くなって…涙が出るときもあるけれど」80歳のひとり暮らし男性が語る孤独と”強さ”【お買い物密着】

HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。

1万円好きにお買い物していいので…お買い物について行ってイイですか?

買い物について行かせてもらい、その方の人生模様を探る“お買い物ドキュメンタリー”
物価高の今、皆さんはどんな商品を買うのでしょうか?

今回取材に協力してくれたのは、11月2日にオープンしたばかりの「イオン札幌西町店」。

肉・魚・野菜などの生鮮食品や惣菜の品揃えが豊富で、お花の種類も充実しています。

プライベートブランドの暮らしの品や生活雑貨、衣料品も取り揃えている店舗です。
イオン札幌西町店には、どんな人たちが買い物にくるのでしょうか?

1人目:自作の短歌が入選!たくさんの悲しみを乗り越えてきました 應さん(80歳)

スタッフ:「1万円分お支払いするので、お買い物に付いて行ってもいいですか?」
齊藤さん:「ついてきてもまだ決まってもいないからね。衝動買いだからね。」

取材に協力してくれたのは、お近くにお住まいの齊藤 應(ことお)さん、80歳。
現在一人暮らしという、齊藤さんの買い物に密着!

今夜は何を食べる予定なのか聞いてみると…

斎藤さん:「カレーライス。一人分のレトルト食品のカレー買ってきて、具をたくさん自分で入れるの。そうすると安上がりだしさ。すごくうまいし、後片付けが簡単だ」

ひとり暮らしをして40年。
齊藤さんはこれまでの人生で、大きな悲しみを幾度となく乗り越えてきました。

スタッフ:「家族構成って聞いてもいいですか?」
齊藤さん:「みんな亡くなって、いません。女房も子ども2人も犬もみんないなくなっちゃったから。ずっと1人だよ」

妻を34歳という若さで亡くした齊藤さん。
幼かったお子さんを男手一つで育ててきました。

齊藤さん:「困ったって言ってる場合でなかったね。こっちだって頑張らなかったらって思ったね」

齊藤さん:「だんだん寂しくなってきたよ。みんないなくなるからね。奥さんと仲良くや腕組んで歩いてるのみたら、うちも生きてたらなと思ったよ」

齊藤さん:「そのときはちょっとやっぱり涙が出る場合があるけどね」

齊藤さん:「こんなの高いの買っていいの?」

スタッフ:「大丈夫ですよ。ソーセージはどういう風にして食べます?」
齊藤さん「スライスしてチャーハンとか、具として入れてる」

齊藤さんはいま、短歌や俳句にハマっていて、先日も家族のことを思って歌った自作の短歌が入選したそうです。

”願わくば 椿の花が落ちるとき その姿になれて 我は逝きたし”

斎藤さん:「ぽとっと落ちるの椿の花って。ぽっくり死にたいってことさ」

たくさんの悲しみを乗り越えて斎藤さんはこの人生を歩み続けます。

齊藤さん:「牛乳買いたいな。カルシウムで骨を鍛えなきゃ」
ここで買い物が終了!

合計金額はかなり控えめの1,395円でした!

齊藤さん:「我が道を 歩み来てなお いま八十路」
(意味:いろいろあったけれど、いまこうして80歳になりました。)

今日ドキッ!

HBCテレビにて毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中。みなさんと一緒に毎日のドキドキを探しに行きます!最新のニュースや天気、スポーツ情報など丸ごと「北海道」にこだわる情報報道番組です。

https://www.hbc.co.jp/tv/doki/

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