「ここまでは自分たちでがんばる」

そんな田中校長が地域の住民に感じたのは、ともに助け合う「共助」の思いの強さだったといいます。

「何でも役場に頼もうという発想の人が、鈴川地区には少ない。われわれはここまではがんばる。こういう理解をするという考え方が、すごくいろんな場面で聞かれた」

そんな鈴川地区の好きなところを子どもたちに聞いてみると…

「近所の人たちと話せるし仲良くなるところ!」
「自然も豊か!」

教えてくれるみんなの目が輝きます。

「いまは保育所の先生とか学校の先生になりたいなと思う」

5年生の小出琴さんは、将来の夢を語ります。
そして夢を叶える「場所」について、笑顔でこうも話してくれました。

「できれば鈴川の近くがいい」

琴さんと2年生の小出一途さんのお母さんも、鈴川小学校の卒業生。

「鈴川小は子どもの声が届くという面で、やっぱりまちの人たちの元気が出る場所だと思う」と話します。

「空き家も多くなっているから、活用しながら移住者が住みやすいマチになるといい。子育て支援をしてくれるような制度や施設が増えるといい」

子どもたちがここに住み続けられるように…そんな未来を望んでいます。

3代で鈴川小を卒業したという男性は、「学校は、地域の人の心のよりどころ」と閉校を惜しんでいました。

「何か企業が来てくれて、校舎を使ってくれたらいい」

それぞれが、未来が明るくなるように、希望をもっています。

住民たちが「共に助け合う」ことで成り立っている集落の状況。
地方の灯に、「地域活性化」の具体策や「少子化」の対策の本気度も試されています。

文:HBC報道部 
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年10月21日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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