2024.11.08
深めるそんな田中校長が地域の住民に感じたのは、ともに助け合う「共助」の思いの強さだったといいます。
「何でも役場に頼もうという発想の人が、鈴川地区には少ない。われわれはここまではがんばる。こういう理解をするという考え方が、すごくいろんな場面で聞かれた」
そんな鈴川地区の好きなところを子どもたちに聞いてみると…
「近所の人たちと話せるし仲良くなるところ!」
「自然も豊か!」
教えてくれるみんなの目が輝きます。
「いまは保育所の先生とか学校の先生になりたいなと思う」
5年生の小出琴さんは、将来の夢を語ります。
そして夢を叶える「場所」について、笑顔でこうも話してくれました。
「できれば鈴川の近くがいい」
琴さんと2年生の小出一途さんのお母さんも、鈴川小学校の卒業生。
「鈴川小は子どもの声が届くという面で、やっぱりまちの人たちの元気が出る場所だと思う」と話します。
「空き家も多くなっているから、活用しながら移住者が住みやすいマチになるといい。子育て支援をしてくれるような制度や施設が増えるといい」
子どもたちがここに住み続けられるように…そんな未来を望んでいます。
3代で鈴川小を卒業したという男性は、「学校は、地域の人の心のよりどころ」と閉校を惜しんでいました。
「何か企業が来てくれて、校舎を使ってくれたらいい」
それぞれが、未来が明るくなるように、希望をもっています。
住民たちが「共に助け合う」ことで成り立っている集落の状況。
地方の灯に、「地域活性化」の具体策や「少子化」の対策の本気度も試されています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年10月21日)の情報に基づきます。
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