人が減る…影響を肌で感じる子どもたち

1950年代には、140人以上が在籍した鈴川小学校。

20年以上勤める用務員の金井光昭さん(81)は、閉校を機に退職し、子どもが住んでいるという札幌市に引っ越す予定です。

「もうこれ、使わないからさ」

金井さんは学校の庭で、これまで雪囲いにつかっていた木を処分するために、短く切る作業をしていました。

「子どもたちはもう大好き、かわいくて。やっぱりなくてはならない学校だったんじゃないかな」

閉校という時の流れに、「昔は店もあったし汽車も通っていてにぎやかなマチだったんだけど」と話します。

生活への影響は子どもたちにも否応なく…

人口減少が続くにつれて現れる生活への影響。それは子どもたちも感じていました。

6年生の加藤愛己さんは習い事である悩みが。

「剣道をやっていて、月水金と土日にたまに大会がある。もう少し『ウサパラ号』の便が増えるといいな」

鈴川の子どもたちは、習い事のために喜茂別町の中心部まで出ることも多く、そのときに町営バスである「ウサパラ号」はとても大事な交通手段。

加藤さんは、学校の下校にもウサパラ号を使っています。

地域内を走る路線バスは、2022年に廃止に。
町営バスの「ウサパラ号」は2つルートがありますが、多い路線で1日6~8便。
土曜は一部が予約便になり、日曜は運休するなど便利とは言えない状況が続いているんです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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