寒さとともに、モフモフになるのは、シマエナガだけではありません。
「きょうの1枚」は、モフモフのスズメです。
皆さまのお近くに、スズメ、いますか?
今月1日、環境省などの調査で、里山に生息する、スズメなどの鳥類の15%が、年3.5%以上のペースで減っていることがわかったというという報告書が公表されました。
この減少ペースが続けば、スズメも、環境省レッドリストの絶滅危惧種の判定基準を満たす可能性もあるといいます。
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」(小林一茶)
「雀」そのものは〝季語〟ではありませんが、〝雀の子〟となると、繁殖の季節である、春の季語。
寒くなってモフモフになった雀は、「寒雀(かんすずめ)」という冬の季語。
古くから、最も身近にいる鳥のひとつであるスズメは、「厄をついばむ」という意味があり、一族繁栄や、家内安全の象徴でもあったようです。
2枚のお写真のキャプションにこうありました「1枚目…小さい頃、2枚目…大きくなっても」と。
1枚目のお写真は、まだ生まれて間もない時期(おそらく5月上旬くらい?)で、体の色が黒っぽい、いわゆる〝黒子(くろこ)〟の姿。
そして、2枚目のお写真が、おそらく最近(10月?)のものなのでしょうね。
わずか5か月で、こんなにも成長するものなのだなあと、あらためて、しみじみと感じさせられました。
厳しい冬は、キタキツネにとってまさに〝試練の季節〟で、冬の間に命を落としてしまうことは珍しいことではありません。
賢く、強く、冬を生き抜いたキツネだけが、冬が終わる頃に恋をして、新しい家族を作ることが出来ます。
ツルウメモドキの赤い実と、ちょっとおすましなシマエナガ。とっても良い組み合わせで、ステキなお写真ですねー。さてシマエナガは、ツルウメモドキの実を食べるのでしょうか?
私が知る限り、同じように赤い実をつける〝ニシキギ〟は、この季節、好んで食べているのを見かけますが、〝ニシキギ〟以外の赤い実を食べているのを見たことがありません。
その可愛い顔したシマエナガちゃん、最も好きなのは、虫やクモで、実は〝肉食系〟です。
ほ乳類だと、シマウマやキリンは目が横についていて、近づいてくる天敵をいち早く発見出来るようになっています、
一方、肉食動物は、狙った獲物までの距離を測って、狩りがうまく出来るように、目が前側についています。
左右の目が近くにあることで、物体をより立体的にとらえやすくなるんだそう。
さて〝肉食系〟のシマエナガちゃん、やはりほかの鳥とくらべて、目が前側についています、なので正面から見ても、かわいらしい顔に見えるのかも知れません。
そして、視野が前に集中しているため、まわりに天敵がいないかどうか、いつも首をかしげて、あたりを見回しているのでしょうね。ただ、たまにカメラに向かって首をかしげるポーズをとるのは、「かわいく撮られたいから」としか考えられません。
文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
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