2024.10.28

暮らす

「いたいた!」「クマ目視できました」マチの中心部にクマ…どう対応? 北海道・占冠村の取り組み

緊張感のある、リアルな出没対応訓練

6月に行ったクマ出没対応訓練には、役場職員や警察、振興局、近隣市町村、消防やハンター、住民など50人ほどが集まりました。
野生鳥獣専門員の浦田さんは、ひとり一人の紹介から始めました。

「顔が見える関係を作って個々の連携に活かしたい」など、それぞれが意気込みを話します。
取材に訪れた私まで紹介していただいたのですが、みなさんに向けて挨拶をすることで、自然と「メディアもクマ対策の一員」「参加するからには学びとり、伝えなければ」と自覚されました。

浦田さんになぜ全員を紹介したのか訊ねると、「ただ傍観するだけではなくて、せっかくその場にいる人たちが本当にその場にいることをちゃんと重みがつく扱いをしなくては」と話していました。

全員が責任感を持って臨む訓練は、緊張感が高まります。

ハンターでもある浦田さんが、人や車の配置を無線で指示。
協力して、クマが住宅地に近づかないよう、少しずつ圧力をかけます。

生い茂る草に、身を隠すクマ。

写真右手にハンターがいますが、クマがどこにいるか、すぐに見つけられますか?よーく見ると、左手の草の中に黒い影があります

クマの姿を確認できた人が、無線で「河川を越えようとしていますので注意を」と、全体に呼びかけます。

川を越え、山の方向に近づいたようです。

山のほう、発砲可のエリアに入ったクマ。ハンターらが駆け寄ります。
茂みで息を潜めていた浦田さんが、何かに気づいて動きました。 
「来た!」

発砲音が響きます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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