2024.09.20
暮らす黄金色に輝き、頭を垂れる稲穂。
「実りの秋」を迎えるのは、あの日以来6年ぶりのことです。
大きな被害を受けた厚真町では、道路や農業用地の復旧は完了しましたが、約4300ヘクタールの森林は、再生のめどが立っていません。
6年前、最大震度7の揺れを観測した胆振東部地震では、災害関連死を含めて44人が亡くなりました。
土砂崩れで住民19人が犠牲となった厚真町の吉野地区には、地元の住民らが訪れて手を合わせました。
友人を亡くしたという人は「ここまで来たよ、やっと落ち着いたよと友人に報告した。きょうよりあしたのことを考えてこれからも生きていこうと思う」と前を向きます。
安平町の住職は、被災した人々に寄り添い続けたいと話します。
「いつか必ず胆振東部地震があったことを知らない世代が出てくる。寂しさを背負って生きている遺族の思いを伝えていきたい」