2024.09.21

暮らす

管理栄養士が見た避難所の“食”… 意外?「心を蝕まないために」必要なポイント

胆振東部地震から6年。避難所での「食」について考えます。

北海道札幌市の手稲渓仁会病院で、入院患者を食事の面で支える管理栄養士の田中智美さんです。

1月の能登半島地震では、現地の避難所で栄養管理や炊き出しなどの支援を行いました。

「被災者はレトルト食品を日常的に利用していて塩分が多く、血圧の薬が増えていったり、足がすごくむくんでいる人も散見された」

支援物資に頼る避難所生活が長期化する中で、肉や魚などのタンパク質や、ビタミン、ミネラルの不足が目立ったといいます。

「避難所にはものすごいたくさんの食料支援物資が届くが、『これどうやって使うの』というようなものとか、賞味期限が記載されていない食料支援物資は怖くて使えない」

さらに、本来は役立つ支援物資がうまく使われていないケースもありました。

例えばこれは野菜のパウダー。

汁物やレトルトのシチューがあればいれるだけで野菜をとることができます。

「今回の災害被災地にあったんですけど全然使われずに、隅のほうにダンボールでものすごい山積みにされていて。今回これをたこ焼き粉に混ぜて、野菜たこ焼きにした。子どもも高齢者もすごく喜んでくれた」

北海道でも避けて通れない冬の災害の怖さも実感したといいます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X