札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。
「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ名妓連」には12名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。
連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!
2024年8月1・2・3日の三日間、「第60回すすきの祭り」が開催されました。
初日の花魁道中に始まり、期間中はさっぽろ名妓連のステージがあったり、花魁役としてYOSAKOIの審査員をさせていただいたりと、三日間大変お世話になりました。
写真とともに振り返りながら、ここだけの裏話などをこっそりご紹介いたします!
普段は、一般公募で選出される花魁役。昔は、すすきののクラブなどで働いている女性から選ばれていたそうです。花魁役に選ばれると「自分のお店が持てる」「東京に進出してしまう」なんてジンクスもあるとかないとか…!それほど影響力のあるイベントだったのですね。
今回は、記念すべき60周年ということで、ご縁をいただきまして、すすきので活動している私たち「さっぽろ名妓連」の芸者衆が出演させていただくことに!
毎年沿道から見ていた花魁道中に、まさか自分が出る日がくるとは夢にも思いませんでした。
普段は、お座敷での活動を中心にしている、私たち。
なによりも「体力、大丈夫?最後まで歩ける??」という不安しかありませんでした。(汗)