乳幼児がいる家庭は、子どもの下着とオムツ用品の備えが必須です。ヤマモトさんは半日から1日後には夫と合流できる想定で、5~6枚のオムツを用意しています。避難所と自宅が近いため、緊急的に必要になる、持ち運びできる量で考えたといいます。
おしりふきは、厚手でフタ付きの大容量タイプを推奨します。
厚手で丈夫なおしりふきならば、1枚で便が拭くことができ、節約にも繋がります。また、体を拭くためのボディシートの代用にもなります。フタ付きのものを選ぶと、中身が乾燥しにくいです。
ヤマモトさんは、「普段はオムツを不要としている子どもでも、災害時のストレスで、おねしょをしてしまうことも多いんです。防水加工が施されたおねしょパンツも入れておくとさらに安心できるかもしれません」と話します。
「キャンプ用ロープ」と「布ガムテープ」は、さまざまな用途で使用することができます。
「ロープ」は、家具や物の固定、重量物の移動、洗濯物をつるすなどの用途に使えます。
キャンプ用のものに限らず、丈夫なロープであれば、代用が可能です。
「布ガムテープ」は、紙タイプよりも、防水性に優れていて丈夫です。
避難所でダンボール製のベッドやパーテーションの補強に使ったり、レインコートや破れた衣服の補修にも活用できるといいます。
普段食べているアメやガム、チョコレートなどのおやつは、「おやつ袋」として一つにまとめ、非常食とセットで用意しておくとよいです。
ヤマモトさんは、「ストレスが多い災害時にも、おやつがあれば、子どもも大人も“ほっ”と一息つくことができます。特に小さい子どもがいる家庭は、ストックして入れとおくといいと思います」と話していました。
出版社や自治体が制作した「防災マニュアル本」は、事前に読んでおくことも大切ですが、災害時ではパニックになり、内容を忘れてしまうこともあります。
また、スマートフォンの充電が切れ、情報を調べられない場合もあるため、リュックに入れて持ち運ぶことがおすすめだといいます。
ヤマモトさんは精神的な“お守り本”として、日頃から読んでいる本や、落ち込んでいるときに読み返していた本も持ち出せるようにしているといいます。
ヤマモトさんは、「大前提として、災害発生時に生き残ることが一番重要です。とりあえず、生き残ることができたら百点満点なのです」と話します。その上で、「防災用品で大切なのは、やみくもに備えるのではなく、各家庭で『自分たちの場合』を想定し、行動することではないでしょうか」と呼びかけていました。
(この記事は、TBS NES DIG 『DIG防災』の内容を一部編集して再配信しています)
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