後日、ヤマモトさんも支給品のナプキンを試してみたところ......日本製のものとは違い、ゴワゴワとしていて、サイズも大きく、ストレスを感じたといいます。
生理用品の使用感は、実際に使う人にしかわかりません。
「もし私が男性だったら、そこまで深刻に考えていなかったかもしれません」というヤマモトさん。
「災害時に、ただでさえ憂鬱になりがちな生理が重なってしまうこと、そして使い慣れない生理用品を使用することは、さらなるストレスの負荷へとつながってしまうと思います」と話します。
この経験から、ヤマモトさんは 「生理」についての備えを提案します。
・生理用品は、自分の体形に合った心地よいものを選んでおく
(自分にとって必要な量よりも「やや多め」に準備)
・サニタリーショーツも、洗い替えや汚れたとき用に3枚以上用意
・おりものシートなども入れておくと、下着が洗えないときも安心
・生理痛がつらい人は、常備薬も準備しておくといい
これ以外にも、使い切りビデ、ウェットティッシュ、使用済みの生理用品を入れるための袋など、個人で気になるものは用意しておくとさらに安心だといいます。
ヤマモトさんは、「生理は災害時でも、来るときは来ます。だからこそ普段から信頼して使っている生理用品を、災害時用にも準備しておいてほしいと思います」と話します。
■【後編】災害時に、生理が来たら? 妊娠中や、小さな子どもがいるときに備えておきたいことは|元自衛隊員が描く“こころの防災”#番外編①