2024.08.04

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“大きな足がずっと大嫌い”だった彼女が、コンプレックスと向き合い続けて見えてきたものとは【SEVEN AND A HALF】

お客さんとの交流で経営者としての自信も

2020年から続いたコロナ禍。乗り越えられた理由をたずねると「お客様の声だったんですよ」と笑顔を見せる鈴木さん。来店は叶わなくても、「ここがなくなったら、靴を買えるお店がなくなるから頑張って」。そんなお客様からの言葉に救われたと言います。「必要とされている間は頑張らないとって思えました」。

再びお出かけもお洒落も楽しめる日常が戻り、「最近は以前のようにたくさんお客様が来てくださって、ネット販売の方も好調です」。女性はもちろん、ジェンダーレスなお洒落を楽しむ男性客も増えたそう。

サンダルからパンプス、ブーツ、スニーカーまで幅広い品揃えとバリエーション豊かなデザインが魅力

昨年の春頃からは、お店のSNSに本人自ら登場し、お店の紹介や新作の案内をするように。「それまで表に出ることに抵抗があったんです。どこかで、自分が始めたお店ではないし、ご縁があって引き継がせてもらっただけだからという自信のなさがあったのだと思います」と鈴木さん。

そんな不安をよそに、勇気を持ってSNSに顔を出すと、お客様からは「オーナーの人柄が分かって、お店の良さが伝わる」といった好意的な声がたくさん寄せられました。さらに、今年2月に初めて出店した阪急うめだ本店でのポップアップショップには、大阪や神戸からもお客様が訪れ、声をかけてくれたそう。「それまで通販でご利用いただいていたお客様が、『鈴木さんに会いたかった!』と言って来てくださって。SNSで顔を出しておいてよかったと思いました」と、ひときわ明るい笑顔を見せた鈴木さん。

マニッシュなローファーを品良く履きこなす鈴木さん

遠方のお客様とも直につながれたことで、経営者としての自信も湧いてきました。
「30代でお洒落にも迷うようになったのですが、スタイリストの友人からカッコイイ靴が映えるファッションを提案されたんです。大きい足だからこそ決まるスタイルだと実感して、今では足が大きいのが私の長所だなって(笑)」。

いつしか、鈴木さんは自身のコンプレックスを長所とまで言えるようになっていました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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