2024.08.04
深める北海道立近代美術館にほど近いビルの3階に、25cm〜27.5cmのレディースシューズ専門店「SEVEN AND A HALF(セブン アンド ハーフ)」があります。
このショップの二代目オーナー・鈴木いづみさんは、身長175cm。スラッとしたパンツスタイルが似合う素敵な人です。現在の仕事に出会ったのは、長年にわたって抱えてきたあるコンプレックスがきっかけでした。
そのコンプレックスを強みに変え、経営者として輝いている鈴木さん。お話を聞くと、悩みがあっても“前を向きながら歩み続けるコツ”が見えてきました。
いろいろな生き方・働き方をしている北海道の女性へのインタビューを通して、自分らしく生きるヒントを見つけるための連載です。
幼稚園の頃からクラッシックバレエを習っていたという鈴木さん。長身で、スラッとした佇まいは、清楚なのにどこか華やかで人目を引きます。
鈴木さんが経営する「SEVEN AND A HALF」は、25cm〜27.5cmのレディースシューズ専門店。イタリアやスペイン、ポルトガルなどから買い付けする上質なシューズをはじめ、日本の職人が丹精込めて手作りするシューズなど、シーズン毎に入れ替わる商品数は、年間350種類にも及びます。
鈴木さんがこのショップに出会ったのは、大学を卒業し、会社勤めをしていた2001年。当時の鈴木さんは、長年、あるコンプレックスを抱えていました。
それは、“足が大きい”ということ。
「私の足のサイズは26cm。履ける靴がなかなか見つけられなかったんです。足が大きいことが恥ずかしくて、常に悩みの種でした」と、鈴木さん。たまたま広告でSEVEN AND A HALFのことを知りショップを訪ね、衝撃を受けたといいます。
「履けるサイズで靴を選ぶのではなく、好きなデザインで靴選びができたのは、初めての体験でした。それがすごくうれしくて」と、すっかりファンになった鈴木さんは、その後、定期的にショップに通うようになりました。