今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年7月8日〜7月12日ピックアップ分)
顔の横からと、アタマの上か飛び出た〝パヤパヤ〟の羽毛がなんともかわいらしい、シマエナガのヒナですね。
正面から見ると、口が〝への字〟に見えます。
これはシマエナガだけではなく、多くの鳥のヒナに共通するもので、自分でまだエサがとれない赤ちゃんのうちは、〝がま口のサイフ〟のように、口がガバッと開くのです。ガバッと開いた口の中は、鮮やかなオレンジ色をしていて、これを見ると親鳥は、なかば本能的にエサを入れたくなるのだとか。
だんだん自分でえさをとれるようになってくると、口は〝への字〟ではなくなり、鳥本来の小さな〝クチバシ〟に変わってきます。夏の間は、家族そろって山の奥で過ごしているのか、シマエナガたちの姿を見る機会は減っていますが、秋の終わりに、また元気な姿を見せてほしいと思います。
夕暮れにともされた灯りの下では、それぞれの家の台所から晩ご飯のいい香りがして、食卓では「お母さん、あのね、きょう学校でね〜」なんて、ごく普通の、幸せな会話や、家族の笑い声が響いていることでしょう。
そんなマチ並みを見下ろす丘の上では、キタキツネの兄弟たちが、日が暮れるとともに巣穴からゾロゾロと出てきて、「兄ちゃん、今夜は何をして遊ぼうか?」なんて会話が交わされているのかも知れません。
まるで、影絵のお芝居の、はじまりのワンシーンを見るかのようなステキなお写真ですね。
キツネの子どもの写真を撮りたくて、ずいぶん長い時間、巣穴が見える場所でカメラを構えて待っていたのだけれど、日が暮れそうになっても姿をみることが出来ず、「引っ越しちゃったのかなあ」なんて思いながら、どんどん暗くなる中、車に機材をしまっていたら、背中に視線を感じて振り返ってみると、子ギツネたちが並んでこちらを見ているという経験が何度もあります。
次の日、朝早く巣穴の前まで行ってみると、どこから持ってきたのか、つぶれたペットボトルやら、片方だけの軍手やら、たくさんのモノが散らばっていて、「子ギツネたち、これはひと晩じゅう騒いでいたんだなあ」と、思わず苦笑させられます。