キツネの生態に詳しい北海道大学(獣医学)の特任講師、池田貴子さんと公園を歩くと、さっそく発見したのが、乾いたキツネのふん。
池田さんによりますと、キツネは昔から人里近くに生息していますが、ここ数年は、街中で見かけるケースが増えたといいます。そのワケは…人間が捨てる、食べ物のごみ。
池田貴子特任講師は「こういうものがキツネを誘引する。ここを見つけたら、この近辺も多分、ぐるぐる回るようになると思う」と分析します。
「野生動物を次々に捕獲できないのは札幌市だけのことではない。一番は誘引しない、餌になるようなものを放置しないことが大事」と力をこめます。
ペットや人がキツネに襲われるのは怖いですが、エキノコックス症も怖い病気です。
エキノコックスの成虫は、キツネに寄生しています。
その卵は、キツネのふんとともに体外へ排出されます。
それを、人の手で触ってしまったり、沢の水を飲むなどして、口から体内に入ると、感染して肝臓に障害をもたらします。
札幌市内で医療機関から届け出があったエキノコックス症の発生件数は、多い年では年間15件を数えています。
自覚症状がでるまでに数年から十数年かかり、その間に悪化しているケースが多いんです。
エキノコックスをどう防げばいいんでしょうか?対策を池田特任講師に聞きました。
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