クマは積極的に人を襲う動物ではありませんが、近くにいる子どもを守るためなど理由がある場合、攻撃してくることもあります。そうなると、命にもかかわります。
なので、まずは「出会わない」ことが一番です。
ばったり出会わないように、「人がいるよ、来ないでね」とアピールするのが大切です。
この連載と連動するサイト「クマここ」では、クマの生態にくわしい、酪農学園大学の佐藤喜和教授の監修のもと、「山に入るとき、クマに出会わないための3つのルール」をご紹介しています。
クマ鈴をつけたり、声を出したり、ラジオを流したり、クマと近づく前に音で人の存在を知らせておきます。
ただ、鈴や笛を持っていても、クマと会ってけがをした人もいます。
ちゃんと音が鳴るか?ラジオの電池は切れていないか?
山菜採りなどに夢中になって、声や音を出すのを忘れていないか?
車に忘れたり、カバンの中にしまい込んだりしていないか?
「音が鳴るものを持つ」だけでなく、「音を出す」をルールとして覚えておきましょう。
ひとりよりも、複数人で行動するほうが、クマとお互いの存在に気づきやすくなり、ばったり出会って事故にあうリスクを下げられます。
もし出会って事故になってしまった際も、助けを呼ぶなどして、命まで失うリスクは下げることができます。
攻撃されたときも、仲間が助けてくれたというケースもありました。
⇒クマに攻撃されたものの、命は助かった人のインタビュー記事
【「クマだと気づいたときには、かまれていた」それでも命が助かった理由は?】
■『ゴールデンカムイ』から学ぶ「クマに出会ったら」…やってはいけない行動って?