平成に入ってからの北海道でのクマの事故で、ハンターが被害者のものを除いて振り返ると、およそ半数が、「山菜・キノコ採り」中の事故です。
山に入る人が増えるから、クマとの事故も増える…
ことしもゴールデンウィーク中、山菜採り中の事故がありました。
5月5日、北海道浦河町で、山菜採りをしていた81歳の男性がクマに遭遇しました。男性の息子から「クマに襲われた。首をかまれた。呼吸が苦しい」と消防に通報がありました。
クマに襲われた男性は、顔面や首、右肩、胸、両腕にけがをしていて、病院で手当てを受けましたが、意識はあるということです。
男性は、妻と息子の3人で、ギョウジャニンニクを採るために訪れていましたが、家族と離れて山菜採りをしていました。
男性が戻ってこないため、心配した妻と息子が見にいったところ、けがをしているのを見つけ、近所の人に救助を求めたということです。
現場は、浦河町の中心部から20キロほど離れた牧場と牧草地が点在する場所です。
警察の実況見分に立ち会った猟友会のメンバーによりますと、これまで、現場から4キロほどの牧場の池の鯉や沼地のフキなどを目当てに、クマがよく出没していたといいます。
救助に向かった人は、「こういう牧草地にたまに出たのを見たことがある人は結構いる。地元の人なら何回か見たことはある。われわれが山菜を採りに行くときは、笛とか鈴とかそういうのつけていく」と話します。
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