2024.05.04
育む「オルタナティブスクール」は新たな選択肢の学校として、少しずつ広がっています。
北海道内でもオルタナティブスクールをうたう学校は、この2年間で札幌市や上川町、長沼町でも設立されています。
子どもの自主性を大切にしながら独自の教育方針で子どもの成長を促す「オルタナティブスクール」。
「フレンド森のがっこう」の伊原康史(いはら・やすし)代表は、子どもの幸せが1番、勉強は2番という考えを大事にしています。
諦めない力、考える力など成績やテストといった数字では表すことの出来ない能力を養う場所にしたいと話しています。
また「フレンド森のがっこう」では、大学の教授などを招いて特別開校日を設けたり、海外の子も参加出来る体験会や留学を受け入れているということです。
なおここに通う子どもたちは、もともと通っていた小学校に在籍したままで、現在は欠席扱い。
地域や学校との連携はあるとはいえず、保護者は月2万円を「森のがっこう」に支払って通わせています。
「森のがっこう」も企業からのサポートやクラウドファンディングで経費を賄っているということです。
北海道教育委員会は「フリースクール等の教育施設は学校に通えない子どもにとって重要な役割を果たしていると思う」と理解を示す一方、オルタナティブスクールの実態は把握しきれていません。
今後は「道教委としての対応を検討する」としています。
教育の歴史に詳しい日本大学法学部の香川七海准教授は、「従来の、不登校の子が通うフリースクールだけでなく、新たな学びの場を作るべきだと考える人が増えている、今後も全国でオルタナティブスクールのような教育施設は増えていくと思う」と話しています。
子どもたちにとって選択肢が増えることになるオルタナティブスクール。
一方で、地域との連携や、学習面を含め、将来まで切れ目のないサポートをどうしていくのか。課題も見えてきています。
日本の教育にどんな変化をもたらすか、今後も注目です。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月22日)の情報に基づきます。
■この春は特別なお別れ…あこがれの「年長さん」になる直前こうちゃんに訪れた変化にハッとした日【室谷香菜子のいっくじ日記#2】