2024.05.04
深める美術館や博物館など、多くの文化施設が建て替え時期を迎えています。
緑に囲まれ、白壁が印象的な「北海道立近代美術館」。
北海道民にも馴染みのある存在ですが、建設からおよそ半世紀。
北海道の文化拠点はリニューアルに向けて議論が進められています。
構想から見えてくる文化施設のあり方を、取材しました。
年間に、平均でおよそ27万人が訪れる「道立近代美術館」。
北海道の優れた美術作品などを常設展示しているほか、さまざまな企画展も開催しています。
その近代美術館が抱えている問題が、オープンから47年を迎えた施設の老朽化です。
問題点は、ほかにも…。
作家の遺族から寄贈されたり、購入したりした美術品は増え続け、収蔵する作品数はオープン時の6倍以上のおよそ6000点にのぼります。
そのことで、スペースが埋まり、作品を取り出すのにも一苦労なのです。
これらの問題を解決するため、築50年を機にリニューアル案が検討されています。
案は、それぞれかかる費用や休館期間が異なる「改修」、「新築」、「移転」の3つ。
北海道教委文化財・博物館課の佐藤昌彦担当課長は「メリットやデメリットを整理して、2024年度中にもリニューアルの基本構想を取りまとめるよう取り組む」としています。
施設の老朽化と、収蔵品の保存に悩む施設は、ほかにもあります。
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