2024.04.29

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【お悩み】 片思いの相手にどうしても抱かれてみたい……この気持ちはどうしたらいい? #61

人生における恋愛やセックスの立ち位置は十人十色だけれど......

もしさすけ子さんに直接会えるなら、「好き」をどうとらえているか、「セックス」を自分の中でどんなものに位置付けているか、恋愛による「自己肯定」にどれぐらいおのれのあり方を依拠させてきたのか等々、いろいろお聞きして、語り合いたいぐらいだわ。
もっと突っ込んじゃうとそこの解きほぐしこそ、まずご本人自身が、おひとりの思索の行程というか悩みと向き合う過程の中でも、取り組んだ方がよさそうな気がするのよね。

「セックスするとオキシトシンが出て肯定感が高まる」だとか「性行為の回数は愛のパラメーター」だとか、雑とはいかなくても大上段な視点からの語りは、この手の話題については世にあふれているように思うけれど。
時にそうした言説に縛られすぎたのか、「抱かれる=愛=自分の存在意義」みたいな脳内変換になってしまっている人もいたりするじゃない(くっついて快楽を分かち合うだけじゃなく、隣でともに歩んでいくことも愛の別側面としてあったりするはずなのにね)?

しかもそこに、個人のくせみたいなものも絡んでくるとさぁ大変。
例えば、恋愛で何を楽しむかって人それぞれだと思うんだけれど、時に相手をゲットするまでの過程が一番燃えるっていう「狩猟民族」タイプとでも呼ぶべき方っているでしょ?
そのタイプが、今書いたような「自分の存在意義」解釈を抱いていると、まぁ本当にすごいことになるっていうか。
様々な相手とぶつかり稽古してはなぎはらい、うっちゃり、肩透かししてそのまま終了させちゃうっていう、「一回ヤッたしもうごちそうさま。寂しいから次のLOVE探そ~」って感じの、強めの恋の狩人に急成長しちゃったりするのよね。おそろしや……。

ハート(イメージ)

さすけ子さんがそうなのかどうかはあたしには定かではないし、そう決めつけるつもりもないんだけれど。
あなた自分ではその点、どう思う?この人間社会という「愛の狩猟区」を縦横無尽に駆け巡る、強欲で貪欲なハンターだなぁって自覚、もしかしてこころのどこかにあったりするんじゃないかしら?(元カレとヤッて冷めたくだりは、なんとなくその名残を感じるわ)

人生における恋愛やセックスの立ち位置は、実に十人十色だとは思うんだけれど。
もしかして、その立ち位置の調整が思うように行っていないのかなぁ……?」と、さすけ子さんのことをどうしてもあたしは勝手に案じてしまうのでした。

あたしなりのAnswer

さて、さすけ子さん。
ここからはあたしなりに、あなたへのアドバイスを書かせてもらおうと思うんだけれど、時には「はぁ?」となるところもあるかもしれないし、何より即効性のある内容ではないかもなぁって自覚があるの。
でも、よかったらこの後も読んでみてくれると嬉しいわ。

あのね。
ここまで書いてきたように、もしかしたらこれまであなたは、恋というハンティングにいそしみ、その実りとしてのセックスを味わってきたのかもしれないし、それが時にあなた自身の自尊心の支えとなっていたのかもしれない。
それはそれで、ひとつの生き方。

だから今回相談してくれた彼のことについても、「抱かれたい!」という気持ちに素直になって行動し、床を共にする関係(それがすぐにセフレとなるのかはあなた次第だと思うんだけれど)へとたどり着いたのなら、あたしはそれでもいい気がするの。
ヤッた結果相手に興味が無くなったのなら、そいつとはそこまでだったのね~ぐらいで捉えて次行けば?と思うし。割と本気(マジ)で。

ただ、です。

「後々後悔する」かどうかっていう話でいくと、さすけ子さんが案ずるべきは、現在の好きな相手との関係がどうなるかって話題のみに関してでは、あたしない気がするのよね。
むしろ考えるべきは、恋に関して狩猟民族というスタンスのみで生きていくことによって、人生全体というか、長期的な歩みで見て後悔するかしないかってことなんじゃないかと思うの。どうかしら。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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