市立函館病院では、4月以降、医師2人の派遣中止を決定しました。
これまでは、1人は奥尻町国保病院に、もう1人は松前病院に派遣していました。
しかし、奥尻町は函館市から距離が遠く、移動時間などを他の医師でカバーしきれなくなったことが派遣を中止した理由ということです。
また、函館の夜間救急センターの小児救急の医師が高齢になり、ほかの医師に引き継ぐ関係で、松前病院への派遣も中止になったのだそう。
4月以降は、奥尻国保病院では、新たに栃木県の大学から総合診療医が派遣され、松前病院では、総合診療医が小児科をカバーしています。
4月以降も変わらず診療は受けられますが、地方の医療に影響が出そうです。
広い北海道ならではの課題もあります。
厚生労働省が公表した、適切に医師が配置されているかを示す医師偏在指標によると、北海道内は札幌市周辺や旭川市周辺の上川中央地区は全国の上位3分の1に入る数字になっています。
一方の釧路地区や北見・網走地区は下位3分の1に入っています。
それだけ医師の数が偏っているということなんです。
医師の労働環境を守りながら、地域医療を確保していくためにもより一層の議論が求められます。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月27日)の情報に基づきます。
■「汗が出る…」つらい生理痛を男性が体験「予定が重なると大変だろうな」誰かに寄り添うきっかけに