2024.04.13

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2024問題は救急医療の“最後の砦”にも 患者のたらい回しも発生?現場で募る危機感

北海道は医師の偏りが激しい

市立函館病院では、4月以降、医師2人の派遣中止を決定しました。

これまでは、1人は奥尻町国保病院に、もう1人は松前病院に派遣していました。

しかし、奥尻町は函館市から距離が遠く、移動時間などを他の医師でカバーしきれなくなったことが派遣を中止した理由ということです。

また、函館の夜間救急センターの小児救急の医師が高齢になり、ほかの医師に引き継ぐ関係で、松前病院への派遣も中止になったのだそう。

4月以降は、奥尻国保病院では、新たに栃木県の大学から総合診療医が派遣され、松前病院では、総合診療医が小児科をカバーしています。

4月以降も変わらず診療は受けられますが、地方の医療に影響が出そうです。

広い北海道ならではの課題もあります。

厚生労働省が公表した、適切に医師が配置されているかを示す医師偏在指標によると、北海道内は札幌市周辺や旭川市周辺の上川中央地区は全国の上位3分の1に入る数字になっています。

一方の釧路地区や北見・網走地区は下位3分の1に入っています。

それだけ医師の数が偏っているということなんです。

医師の労働環境を守りながら、地域医療を確保していくためにもより一層の議論が求められます。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月27日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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