一方、人口減少や高齢化が進む地方では…。
札幌から車でおよそ1時間の由仁町です。
町は2018年に、経営難から町立病院の病床数を減らし、「診療所」としました。
ここで、いま力を入れているのが「在宅医療」です。
通院が難しい高齢者など130人ほどの患者を、常勤医師2人が訪問診療で対応しています。
患者は町外にもいて、近い将来に大きな不安を感じています。
診療所の久野和成所長は「残業の上限規制とも当然リンクしてくる問題」とその構造を指摘します。
医師数が確保できないから、どうしても一人当たりの仕事量が増える。
そうすると、残業の上限を超えざるをえない。
そうなると、またそこには医師が来ない…。
そんな「負のスパイラル」が懸念されているのです。
久野所長は「地方の医師数の確保に、マイナスに働くだろうなって感じはしますね」と話していました。
4月から勤務医の時間外労働が原則、年960時間に制限されることで、すでに、北海道南部の病院ではこんな影響が出ています。
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