2024.03.24

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北海道初「ヤングケアラー支援条例」どう手を差し伸べる?まずは子どもたちの話を聞く場所づくりを【北海道・苫小牧市】

家族の介護や世話を日常的に担う子どもたち、「ヤングケアラー」の支援に向け、3月12日、北海道苫小牧市で北海道初となる支援条例が可決されました。

連載「じぶんごとニュース

苫小牧市議会
「全会一致をもって原案を可決することに決定しました」

3月12日午前、苫小牧市議会で全会一致で可決された「ヤングケアラー支援条例」。

ヤングケアラーとは、日常的に家族の介護や世話をしたり、家計を支えるためにアルバイトをする18歳未満のこどもたちです。
 
苫小牧市の支援条例では、行政や関係機関などの役割や連携の流れが示され、当事者の子どもたちを地域で見守りながら支えます。

ヤングケアラーに特化した条例制定は北海道初で、政府もヤングケアラーを国の支援対象とする法案を国会に提出しています。

北海道もヤングケアラーの支援に力を入れています。

北海道江別市にある北海道が開設した支援窓口では、支援団体の職員2人が常駐し、相談は電話やメールなどで24時間受け付けています。

匿名での相談も可能です。

施設の担当者は子どもたちが悩みを打ち明け、共有できる場所が必要だと話します。

北海道ヤングケアラー相談サポートセンターの加藤高一郎センター長は「当事者のこどもは、話を聞くだけでもある程度メンタルを保てたり、いまの現状や生活を乗り切れたりする子が実は結構多い」といいます。

ケアをしている子たちの話を聞く場所が、北海道内には圧倒的に少ないのが現状で、まずはそういった場所を作ることが必要だということです。

家族を支える子どもたちの悩みを理解し、社会全体で手を差しのべる仕組みが求められています。

連載「じぶんごとニュース

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月12日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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