その落差は44m、厳冬期にさらなる存在感を放つ「インクラの滝」です。
このあたりでは、樽前山麓に生育するマツやナラなど、天然林の切り出しが盛んに行われていて、滝の名前の由来は、ここにインクラインと呼ばれる、木材運搬用のケーブルカーがあったことから。
深い森を流れた水が〝城壁〟のような断崖を流れ落ちる姿は、まさに圧巻です。
「羽衣の滝」(東川町)、「賀老の滝」(島牧村)、「流星・銀河の滝」(上川町)、「アシリベツの滝」(札幌市)、「オシンコシンの滝」(斜里町)とともに、北海道から6つしか選ばれていない「日本の滝百選」に、その名を連ねていますが、アクセスが難しいこともあり、〝知られざる名瀑〟とも言えそうです。
2024年3月24日 「北海道ドローン紀行」にて放送
撮 影:久山 祐史 さん(恵庭市 在住)
音 楽:HBCジュニアオーケストラ