2024.03.08
出かける筆者:米山さんが所属していたチーム・道路建設ペリグリン(苫小牧)もきょうの試合に出ていますよね。特に注目の選手っています??
米山さん:難しい質問ですね~!(笑)
注目している選手はたくさんいるので一人にしぼるのが難しいのですが…一人選ぶなら。17番のFW黒須若菜選手ですかね。
とにかくガッツがある、強気なプレーが魅力です。実は彼女、昨年度の試合で、怪我をしたんです。その前にも大きな怪我をしていて。
筆者:大きな怪我。それは心配ですね…。
米山さん:多くの選手は、怪我をすると、恐怖心のせいで、動きが小さくなってしまうんです。でも、彼女の場合は違う。持ち前のガッツで、むしろダイナミックなプレーを魅せてくれるんです。
なんというか、怪我をするたびに強くなるタイプなんですよね。
筆者:( ”不死身の杉元” か…?)
筆者:あらためて、タフさがもとめられるスポーツだということがわかりました。普段から相当キツいトレーニングをされているとお察ししたのですが、どんな感じですか?
米山さん:トレーニングは、まあハードですね(笑) よく意外だといわれるのですが、リンクの練習時間が限られているので、陸の上での体力づくりが多いんですよ!
筆者:主にどんなトレーニングを?
米山さん:たとえば…こちらの 「演習林の坂」での“坂ダッシュ” です。
米山さん:写真だとわかりにくいのですが、ふもとからは頂上が見えないくらい、急な坂です。この坂を、ふもとから頂上まで、全力ダッシュで駆け上がります。体感的には片道100メートルくらい。だいたい5~10セットくらいですかね。他にも坂道を使ったリレーをしたり、スケートのように片足ずつ体重を乗せてジャンプしながら登ったりもしました。
筆者:どのくらいハードなんですか?
米山さん:男子も女子も、キツ過ぎて吐く選手もいたくらいハードですねえ。そもそも、集合場所から山王神社までの往復もランニングです。なので学生時代は、集合場所の学校から、この坂まで、片道5キロ近く走ったあとに“坂ダッシュ”をしていました。
とにかく急な坂なので上るのも大変ですが、下るのも大変で…気を抜くと坂から転げ落ちそうになったります。一緒にトレーニングをした仲間の中には、この坂道の写真を見ただけで 「思い出して吐きそう」っていう人もいるくらいですからね。ふふふ。
もちろん、帰り道も片道5キロをランニング。そして学校やグラウンドに戻ったあとは、シャトルランや インターバル、ウェイトトレーニングを行っていました。
筆者:ひええ…想像しただけで吐きそうです。(笑)
米山さん:いま振り返ってみても、「演習林の坂」でのトレーニングはとてもキツかったです。でも、若い時はとにかく軽さで走っていたのが、 歳を重ねて筋力で上っていく走り方になったり、前回よりも楽に登れた、重かったなど、自分自身の変化も感じられる場所でしたね。ふふふ。
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