2016年9月、道北地区唯一の百貨店だった旭川平和通買物公園の「西武旭川店」が41年の歴史に幕を下ろしました。
店内にあったショップやカフェは、それぞれ移転したり惜しまれながら閉店したりしましたが、なかでも人気のカフェ「AMERICAN BOX(アメリカンボックス)」は、旭川市豊岡に移転オープン。これまでの常連さんをはじめ、若い方からシニア世代の方まで、居心地よくおいしいごはんをいただけるお店として今も愛されています。
オーナーの青木晴美(あおきはるみ)さんにお話を聞きました。
「『西武旭川店』で34年間の営業を終了した後、翌月には豊岡でオープンしました。料理は特に学校などに通ったわけではなく、『西武旭川店』にいたころにホール業務から教えてもらい、今に至ります」
そう話すのは、現オーナーの青木さん。ご主人と娘さんのいるお母さんです。
「本当は、この店舗に移るときに店名を変えようと思っていたのですが、ファンでいてくださった方も新しいお店へ入りやすいように、『アメボ』(『AMERICAN BOX』の愛称)のまま、オープンしました」
ランチタイムは多くの人でにぎわいます。おおよそ2週間のサイクルで変わる『アメボランチ』が特に人気のメニュー。取材に伺った日はスープカレーでした。
出汁の利いた和風の味わいとスパイシーさが相性よく、スプーンが止まりません。ごぼうや茹で卵、カボチャやにんじんなどたくさんの野菜のほかに、鶏肉もゴロゴロと大きいまま入っています。
ごはんは白米と五穀米を選べたので、五穀米にしました。野菜サラダも大盛り。ワンプレートになったランチは、さまざまな味わいと美しい色合いを楽しみながらモリモリ食べられるのが魅力です。
「料理が好きなんです。集中できるし、ストレス解消にもなるの」と青木さんは言います。