2024.03.07
深める「障害があること」を理由に、諦めない。
ファッションを学ぶ学生たちとつくるショーでモデルに挑戦する、あるダウン症の女性に密着しました。
元パリコレモデル・髙木真理子さんによるウォーキングレッスン。
「自分で考えてやるの、人に頼らない、みんな動き違うでしょ」
指導の声が飛びます。
指導を受けるのは、知的障害などがある生徒たちです。
その中の1人、小野寺郁音(あやね)さん、28歳。
郁音さんは生まれてすぐ、ダウン症と診断されました。
この日から5日後に、専門学校生とつくるショーに参加します。
ファッションショーの総合監督で、北海道ファッション専門学校2年生の畠山芽依さん。
「郁音ちゃんに合いそうな黄色とピンクでかわいらしい感じがメイン」と衣装について教えてくれました。
今回のショーは、“環境破壊”や“人権”などがテーマ。
郁音さんたちが歩くパートの衣装は、自然由来の素材にこだわりました。
郁音さんたちの存在は、学生の考え方も変えています。
「その人に合った関わり方やしゃべり方、こうしたらいいっていうのをショーで見つけた」と話す学生や、
「ヒールの使い方やターンとかも見せ方のプロ意識がある人」と郁音さんと関わることで気づいた学生も。
■学び舎にたった一人…だからこそ見つけた「将来の夢」地域に愛された最後の卒業生