2024.02.28
育む子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」、そして2児の母でもある、HBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。
札幌に、地域に愛され、人に愛され続けてきた「絵本の専門店」があるのをご存じですか?
札幌市・手稲区にある『ちいさなえほんや ひだまり』 はこの春、 開店30周年 を迎えます。
店主の 青田正徳(あおた・まさのり)さん は、絵本の神様にも愛されているんだろうなぁって思えるお人柄なんです。
これまでテレビやラジオや、この「Sitakke」でも、何度も取材させていただきました。
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1994年4月、「ひだまり」は店主の青田正徳さん42歳の誕生日に、札幌で唯一の絵本専門店として産声をあげました。
喫茶店の一角を間借りしてのスタートでしたが、今では店舗兼住宅の一軒家に、自ら厳選した約2500タイトルの絵本を並べています。
もちろん、大きな書店も閉店するこの時代…「ひだまり」もこれまで何度も危機に見舞われたそうです。
でも、この時代になってもお店が続いているのは、青田さんの人柄と情熱に魅せられた人たちが大勢いる証拠ではないでしょうか。
もちろん、私もそのひとりです。
開店前から発行してきたという青田さん手作りの「絵本通信ひだまり」は400号を数えます。
用紙全面に、青田さんの伝えたいことがぎっしりと詰め込まれ、この味わい深さがたまりません。
インターネットやスマートフォンを使用しない青田さん。
今でも変わらずこの形で毎月5000枚を印刷し、全国約150人のファンと30以上の保育園・幼稚園に配布しています。(年会費2000円)
私もこの「絵本通信ひだまり」で“30周年”ということを知り、2年ぶりに、1歳と5歳の息子たちを連れてお店を訪ねてみました。